RTX 50シリーズとは、現在流通しているグラボRTX 40シリーズの上位モデルになるシリーズで、スペックが向上しゲームやAI作業の向上が期待されています。
本記事では、現在判明しているRTX 50シリーズの最新情報の解説と、40シリーズよりも優先してすぐ購入したらいいのか?待つべきなのか?の考察もしていきます。
RTX 5000シリーズとは?最新情報を紹介

RTX 5070 | RTX 5070Ti | RTX 5080 | RTX 5090 | |
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アーキテクチャ | Blackwell | Blackwell | Blackwell | Blackwell |
DLSS | DLSS 4 | DLSS 4 | DLSS 4 | DLSS 4 |
AI TOPS | 988 | 1406 | 1801 | 3352 |
Tensorコア | 第5世代 | 第5世代 | 第5世代 | 第5世代 |
レイトレーシングコア | 第4世代 | 第4世代 | 第4世代 | 第4世代 |
NVIDIA Encoder | 第9世代×1 | 第9世代×2 | 第9世代×2 | 第9世代×3 |
NVIDIA Decoder | 第6世代×1 | 第6世代×1 | 第6世代×2 | 第6世代×2 |
メモリ | 12 GB・GDDR7 | 16 GB・GDDR7 | 16 GB・GDDR7 | 32 GB・GDDR7 |
メモリ帯域幅 | 672 GB/sec | 896 GB/sec | 960 GB/sec | 1792 GB/sec |
基本スペックは40シリーズより順当に進化している上に、DLSS4を実装していることが大きなメリットです。
DLSS4はゲーム側が対応する必要はありますが、以前よりも低負荷・高fps・高画質を実現できるようになっています。
また、昨今のAI需要も考慮してクリエイティブなコンテンツでAIを活用した作業スピードも向上していて、配信の最適化やビデオ編集だけでなく画像生成もスムーズです。
公式がDLSS4を用いた場合とオフでベンチマークをしたときのfpsを比較しているので、そこからどのくらいのスペックなのかを解説していきます。
RTX 5070

RTX 5070 | |
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アーキテクチャ | Blackwell |
DLSS | DLSS 4 |
AI TOPS | 988 |
Tensorコア | 第5世代 |
レイトレーシングコア | 第4世代 |
NVIDIA Encoder | 第9世代×1 |
NVIDIA Decoder | 第6世代×1 |
メモリ | 12 GB・GDDR7 |
メモリ帯域幅 | 672 GB/sec |
DLSS4を使用した場合のスペックは、RTX 4080に迫るほどゲーム性能が高いですが、何も機能を使わない状態で比較すると単純なスペック差はそこまで大きくありません。
基礎スペックはRTX 4070Tiくらいと思ってもらって良いでしょう。
現在のPCゲーム事情なら4Kを常用して60fpsを安定して維持できるくらいのスペックはありそうです。
RTX 5070 Ti

RTX 5070Ti | |
---|---|
アーキテクチャ | Blackwell |
DLSS | DLSS 4 |
AI TOPS | 1406 |
Tensorコア | 第5世代 |
レイトレーシングコア | 第4世代 |
NVIDIA Encoder | 第9世代×2 |
NVIDIA Decoder | 第6世代×1 |
メモリ | 16 GB・GDDR7 |
メモリ帯域幅 | 896 GB/sec |
DLSS4込みであればRTX 4090を超えるほどのパフォーマンスですが、単純な性能はRTX 4080Ti~4090の間くらいと言えます。
AI処理に関しては前モデルに比べて4倍弱のスコアを叩き出しているので、AI生成などをメインにする方はかなり環境が変わるでしょう。
このクラスになってくると、どんなゲームも高画質・高解像度(WQHDや4K)で快適に遊べるハイスペックなグラボです。
RTX 5080

RTX 5080 | |
---|---|
アーキテクチャ | Blackwell |
DLSS | DLSS 4 |
AI TOPS | 1801 |
Tensorコア | 第5世代 |
レイトレーシングコア | 第4世代 |
NVIDIA Encoder | 第9世代×2 |
NVIDIA Decoder | 第6世代×2 |
メモリ | 16 GB・GDDR7 |
メモリ帯域幅 | 960 GB/sec |
RTX 5080までになるとRTX 4090を超えるレベルになってくるので、どんなゲームでもカクつく心配がない新世代のウルトラハイスペックです。
高解像度のAIイラスト生成や、VRゲームでの高品質なプレイ環境、動画編集のスピードなどが以前とは比べ物にならないくらい早く快適になると予想できます。
より具体的な評価をチェックしたい方は、「RTX 5080の評価・性能」記事をチェックしてみてください。
RTX 5090

RTX 5090 | |
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アーキテクチャ | Blackwell |
DLSS | DLSS 4 |
AI TOPS | 3352 |
Tensorコア | 第5世代 |
レイトレーシングコア | 第4世代 |
NVIDIA Encoder | 第9世代×3 |
NVIDIA Decoder | 第6世代×2 |
メモリ | 32 GB・GDDR7 |
メモリ帯域幅 | 1792 GB/sec |
最新シリーズの最高グレードグラボなだけあって圧倒的な性能を発揮するRTX 5090は、基礎スペックでRTX 4090よりも1.2倍以上の性能向上を実現し、DLSS4も加味すると比較にならないほどのfpsを稼げるようです。
特に高負荷な環境で恩恵が高いDLSSは、4K+レイトレーシングで真の力を発揮します。
『Cyberpunk 2077』のフルレイトレーシング環境でRTX 4090よりも約2倍のスコアを出せているそうなので、どんなゲームも最高の映像で楽しめるでしょう。
より具体的な内容は「RTX 5090の評価・性能」記事を参考にしてみてください。
RTX 5000シリーズの発売日を予想

モデル名 | 発売日 |
---|---|
RTX 5060 | 2025年3月末付近 |
RTX 5060 Ti | 2025年3月末付近 |
RTX 5070 | 2025年2月20日前後 |
RTX 5070 Ti | 2025年2月20日前後 |
RTX 5080 | 2025年1月30日発売 |
RTX 5090 | 2025年1月30日発売 |
搭載ノートPC | 2025年3月以降予定 |
NVIDIA公式のニュースによると、各モデルの発売日は上記の通りになっています。
5060についてはまだ未発表のためなんとも言えませんが、3月にはリリースされる見込みです。
ミドルスペック付近のグラボやPCモデルを狙っている方は2月末や3月末まで待つことをおすすめします。
RTX 5000番台(50シリーズ)の価格は?
モデル名 | 価格 |
---|---|
RTX 5070 | 108,800円~ |
RTX 5070 Ti | 148,800円~ |
RTX 5080 | 198,800円~ |
RTX 5090 | 393,800円~ |
RTX 5000シリーズの価格は、5070以上がどれも10万超えと一般人には手が出しにくい価格となっています。
円安が続く影響が強く、今後も目に見えて安くなるということはあまり期待ができないため、エントリーモデルの5060がどのくらいの価格になるか注目されています。
RTX 4000シリーズであれば4070などが現在10万円を切る価格ですが、製造停止になっているため、早めに手に入れておくのも一つの手です。
RTX 5000番台(50シリーズ)の消費電力は?
モデル名 | 消費電力(TGP) |
---|---|
RTX 5070 | 250W |
RTX 5070 Ti | 300W |
RTX 5080 | 360W |
RTX 5090 | 575W |
RTX4000台モデルより全体的に消費電力が上がっているので、搭載する電源もRTX 5090になってくると1000W超えの容量を推奨されています。
いずれのモデルも同ランクのモデルを使用している方(4080から5080へ変更)なら電源を流用しても、特に問題はない範囲です。
RTX 50シリーズとRTX40シリーズの性能を比較!
RTX 5070 | RTX 4070 | |
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NVIDIA CUDAコア | 6144 | 5888 |
Shaderコア | Blackwell | Ada Lovelace 29 TFLOPS |
Tensorコア | 第 5 世代 988 AI TOPS | 第 3 世代 67 TFLOPS |
レイトレーシングコア | 第 4 世代 94 TFLOPS | 第 4 世代 466 AI TOPS |
ブースト クロック | 2.51GHz | 2.48GHz |
ベース クロック | 2.16GHz | 2.31GHz |
メモリ | 12 GB GDDR7 | 12 GB GDDR6 / 12 GB GDDR6X |
メモリ帯域幅 | 192-bit | 192-bit |
最大解像度 リフレッシュ レート | DSC、HDR で 4K 480Hz もしくは 8K 120Hz | DSC、HDR で 4K 240Hz もしくは 8K 60Hz |
TGP | 250W | 200W |
各モデルを4000シリーズの同グレードと比べてみました。
全体を通してはっきりとわかりやすい違いは、TGP(消費電力)が上がっている点です。
RTX3000シリーズから4000シリーズに変わったときはTGPが下がっているモデルがありましたが、今回はいずれのモデルもTGPが上がっているので、スペックアップで上位モデルに交換する方は電源の交換もセットで考える必要があります。
筆者が考える狙い目はRTX 5070Tiでしょうか。
前モデルよりメモリが16GBに強化されていて帯域幅も向上しているので、オープンワールなどのVRAMの消費が激しいゲームでスムーズなグラフィックの読み込みが期待できます。
消費電力もそこまで大きく上がっていないので、4070Tiから電源を安心して流用できるのも嬉しいポイントです。
RTX50シリーズ搭載のおすすめゲーミングPCモデル
ここではBTOショップで販売されている、RTX50シリーズが搭載されたゲーミングPCモデルを紹介していきます。
PC中~上級者の方はグラボだけ購入して換装を行うということは比較的簡単に行えますが、PC初心者の方は最初から組み立てられているパソコンを購入するのがおすすめです。
RTX 5090搭載ゲーミングPC
RTX 5090搭載ゲーミングPCはグラボ本体の価格も相まり、基本的には100万円前後で販売されていることが多いです。
価格こそインパクトはありますが、最高級の性能を求めている方にはやはり「RTX 5090」搭載PCのチェックはおすすめです。
ゲーミング系の分野に関しては「このPCでできないこと」を探すほうが難しいといっても過言ではありません。
CPU・GPU・メモリ・ストレージ…すべてをとっても最強のパーツが搭載されたゲーミングPCです。
RTX5080搭載ゲーミングPC
マウスコンピューターが展開しているゲーミングブランド「G TUNE」のRTX 5080搭載PCです。
GPUだけではなく、CPU、メモリ、ストレージと全てのパーツが高性能なバランスの良い最新ハイエンドモデルとなっています。
さらにこれまでの「G TUNE」のPCケースと異なり、ゲーミング感の強いデザインが格好良いPCケースとなっているのも注目する点です。
各BTOショップの中でも比較的在庫は豊富なイメージですが、需要によっては在庫切れになる可能性もあることを考慮しましょう。
RTX40シリーズを買わずにRTX 50シリーズを待つべき?
GTXシリーズや3060Tiユーザーなどは
5060を待っても良い!
最強性能にしたい方は5080あたりがおすすめ!
GTX 1080や1660などのGTXシリーズを使用している方や、RTX 3060シリーズユーザーは、買い替えるならRTX 5060シリーズを待っても良いでしょう。
発売日が確定していませんが、なるべく安くスペックアップを感じやすいと思います。
RTX 4090や4080ユーザーの方は、5090クラスの有り余るグラボ性能を100%活用するケースがほとんど無い点や、CPUがそこまで追いついていないという点で、あえて買い替えるほどではないと思います。
RTX 5000シリーズに関するよくある質問
ここからはRTX 5000シリーズに関するよくある質問と回答について、紹介していきます。
- RTX 5000シリーズは買い?
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自分が今どんな環境でどのくらいのモデルを選ぶかで変わってきますが、5070以上のモデルは基本的に10万円以上の価格なので、率先して買い替えたほうが良い!とはなりづらいでしょう。
特にRTX 5090までになるとCPUの性能がボトルネックになってくるので急いで買い替える必要はなく、環境が整うまで待ったほうが良いと考えられます。
例えば今3060Tiを使っているなら5060を待たずに、4060Tiの16GBモデルを買ったほうがコスパよくスペックアップできます。
さらに、3060Tiで想定していたプレイ環境をそのまま維持できるでしょう。
- RTX 5000シリーズは安くなる?
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円安が改善されない限り安くなることはないので、RTX5000シリーズが安くなるという希望は薄いでしょう。
逆に4000シリーズが在庫処分などで安くなる可能性はあるかもしれませんが、大きく安くなるということはなく、時期を逃すと逆に旧モデルは高くなってしまうので、4000シリーズに関しては買うなら早めが良いと予想できます。
- RTX 5000シリーズはいつ発売?
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「RTX 5000シリーズの発売日を予想」で解説している通り、1月30日から順次各モデルが発売されます。
- RTX 5060はいつ発売?
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ユーザーが一番多くなると予想されるRTX 5060シリーズは、まだ公式から明確な発売日が発表されていません。
ただ8GBモデルと12GBモデルが発売されることが決定しています。
RTX 5000シリーズの発売日・価格・性能まとめ
RTX 5000シリーズは4000シリーズより純粋なスペックアップをし、DLSS4と合わせればかなりゲーミング性能が高いシリーズです。
ただ、DLSS4に対応するゲームが増えないといけない点と、円安の影響もあるのですぐに買い替えたほうが良いとは言い難いです。
新しいグラボはCPU含め周りの環境が対応してこないといまいちの場合がほとんどなので、基本的には少し待ってからでもRTX 5000シリーズの購入は遅くはないでしょう。
当サイトでは特にコスパが高いPCショップであるマウスコンピューターはひどいのかどうか?という評判記事もまとめているので、気になったらチェックしてみてください。