イラスト制作や漫画制作で活用されている『クリスタ』ですが、「グラボはいらないのか?」と推奨スペックに関する疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、『クリスタ』を使うために必要なスペックの紹介と、どのくらいのPCであれば快適に使えるかの解説をした上で、おすすめモデルを紹介します。
![]() DAIV Z4-I7I01SR-A | ![]() MousePro LP-I7U01 | ![]() mouse K5-I7G50BK-A | ![]() DAIV R4-I7G50WT-B | |
CPU | Core i7-1360P | Core i7-12700 | Core i7-12650H | Core i7-13620H |
メモリ | 16GB | 8GB | 16GB | 16GB |
容量 | 500GB | 256GB | 500GB | 1TB |
価格 | 189,800円〜 | 142,780円〜 | 175,000円〜 | 239,800円〜 |
おすすめ用途 | クリスタの入門用 | イラスト制作 漫画制作 | 3Dイラスト制作 動画編集 | 高性能なペンタブも 一緒に揃えたい |
当サイトでは人気BTOショップマウスコンピューターの評判やドスパラの評判に関する記事もまとめているので、気になったらチェックしてみてください。
クリスタにグラボはいらないって本当?

グラボとは、PC内で映像処理を担当するパーツのことで、動画編集を快適におこなうためには必須のパーツです。
通常のイラスト制作のみであれば、グラボなしでもクリスタを動かせます。
しかし、3Dモデルを用いたイラスト制作やアニメーション制作といった、高負荷の作業にはグラボが欠かせません。
PCゲームを遊べるほど高性能なグラボは必要ないですが、最低でもIntel UHDやIntel Iris Xeなどの高性能な内蔵GPUを搭載しておくのがおすすめです。
クリスタ以外に、Adobeの動画編集ソフトなどで高負荷な作業をおこなうのであれば、RTX 4060以降の高性能グラボを搭載したモデルも検討してみてください。
クリスタの公式推奨スペック・動作環境

クリスタは、イラストや漫画制作向けソフトのため、動画編集ソフトなどと比較して要求スペックは高くありません。
以下では、クリスタの動作環境や筆者が考える推奨スペックを解説していきます。
公式必要スペック
CPU | SSE2に対応したIntel、AMD製CPU |
---|---|
GPU | OpenGL 2.1に対応したGPU |
OS | Windows 10 Windows 11 |
解像度 | XGA(1024×768)以上 |
VRAM | 256MB以上 |
容量 | 3GB以上の空き容量 |
SSE2に対応しているCPUが登場したのは2000年、OpenGL 2.1に対応しているGPUが登場したのは2006年のため、どちらもよほど古いパーツでなければ対応しています。
解像度やVRAMの要求スペックも低いですが、このスペックでクリスタを動かしても、イラストの解像度が悪く、VRAMが少ないために動作が重くなる可能性が高いです。
公式推奨スペック
CPU | SSE2に対応したIntel、AMD製CPU |
---|---|
GPU | OpenGL 2.1に対応したGPU |
OS | Windows 10 Windows 11 |
解像度 | WXGA(1280×768)以上推奨 |
VRAM | 256MB以上 |
容量 | 3GB以上の空き容量 |
公式推奨スペックでは、解像度がわずかに上昇しています。
現行モデルのほとんどがフルHD以上のディスプレイを搭載しているので、意識せずとも条件を満たしているケースが多いです。
ただし、上記のスペックでクリスタを使用しても、動作が重く快適に利用できない可能性が高いので注意しましょう。
【クリエイター向け】本当に快適に使うためのスペック
CPU | Intel Core i7以上、AMD Ryzen 7以上 |
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GPU | GeForce GTX 1660 |
OS | Windows 11 |
解像度 | フルHD(1920×1080)以上 |
容量 | 512GB |
クリスタを使って3Dイラストの作成やほかのソフトとのマルチタスクを検討しているなら、上記のスペックを満たしたモデルがおすすめです。
公式推奨スペックよりも一回り以上高性能なパーツを指定していますが、数年前に発売された型落ちモデルでも十分満たせます。
クリスタにはWindowsとMacのどちらがおすすめ?
- 同程度のスペックならMacより安い
- さまざまな液タブと相性がよい
- デザイン性でMacに劣るケースが多い
- デザインがかっこ良い
- iPadやiPhoneとの相性がよい
- 海外製の安い液タブだと相性が悪いケースがある
クリスタは、Windows・Macのどちらでも快適に動作しますが、見た目や使用するタブレットの相性問題などから、最適な選択をする必要があります。
とくに、PCの安さを重視している方やiPad以外の液タブを使用する方は、Windowsを選びましょう。
一方で、PC自体のデザイン性を重視する方やiPadで絵を書く方は、Macがおすすめです。
クリスタにおすすめのPC・ノートパソコンまとめ

ここでは、クリスタを快適に遊べるおすすめモデルをいくつか紹介します。
低価格モデルからハイスペックモデルまで、目的別に厳選していますので、ぜひチェックしてみてください。
- 品質が高く信頼できる製品かどうか
- 同価格帯のなかで特にコスパが優れているかどうか
- 今後長い間快適に使用できるかどうか
【クリスタ入門用におすすめ】CLIP STUDIO PAINT 動作確認済推奨PC
DAIV Z4-I7I01SR-A
CPU:Core i7-1360P
GPU:インテル Iris Xe
メモリ:16GB
ストレージ:500GB SSD
メリット | デメリット |
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クリエイターPCのなかでは安い イラストや漫画制作の基本操作は問題なくこなせる 軽くて持ち運びに便利 | 負荷のかかる3Dイラスト制作などには向かない 内蔵GPUのため動画編集などには不向き |
クリエイター向けのスペックと軽量性を兼ね備えた、DAIV Z4シリーズのクリエイターノートPCです。
内蔵GPUのため、高負荷な3Dイラスト制作や動画編集などには不向きですが、クリスタを使ったイラスト・漫画制作の基本機能は十分快適に使用できます。
本体には軽量マグネシウム合金を使用して1kgに満たない軽量ボディを実現しているので、持ち運ぶ際も荷物になりません。
クリスタの基本機能を快適に利用できる、入門用のクリエイターPCが欲しい方におすすめです。
【コスパ良好】ミドルクラスCPU搭載のビジネスPC
MousePro LP-I7U01
CPU:Core i7-12700
GPU:インテル UHD グラフィックス 770
メモリ:8GB
ストレージ:256GB NVMe SSD
メリット | デメリット |
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価格が安い ミドルクラスCPU搭載で処理性能が高い クリスタのイラスト・漫画制作を一通りこなせる | ストレージがやや少ない 内蔵GPUのため高負荷な作業には不向き |
IntelのミドルクラスCPUを搭載しながらも、15万円以下で手に入るコスパのよいビジネスPCです。
3Dイラスト制作や高解像度の動画編集といった高負荷な作業には不向きですが、クリスタを使用したイラスト・漫画制作なら問題なくこなせます。
ストレージは256GBとやや少ないですが、不安な方はカスタマイズで増設すれば問題ありません。
クリスタ用にコスパのよいPCを探している方におすすめです。
【ノートPC+モニターセット】動画編集も可能な高性能ノートPC
mouse K5-I7G50BK-A
CPU:Core i7-12650H
GPU:RTX 2050
メモリ:16GB
ストレージ:500GB SSD
付属品:モニター、マウス、変換ケーブル
メリット | デメリット |
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クリスタ以外に動画編集もこなせるスペック sRGB比100%の広色域パネルを採用 WQHD対応27型モニターもついてくる | 採用されているCPUとGPUがやや古い クリスタの使用用途によってはオーバースペック |
ノートPCと、モニター・マウス・変換ケーブルがセットになったモデルです。
ノートPCにはsRGB比100%の広色域パネルを採用しているので、色彩を活かした高レベルのイラスト制作が可能になります。
グラボに採用されているRTX2050のはやや古いものの、動画編集の用途で使用する分にはスペックが不足する心配はありません。
クリスタを使ってハイレベルなイラスト制作をしたい方はもちろん、動画編集にも挑戦してクリエイターとしての幅を広げていきたい方にもおすすめです。
【高性能PC+ペンタブ】マルチタスクもこなせる高性能ノートPC
DAIV R4-I7G50WT-B(ペンタブセット)
CPU:Core i7-13620H
GPU:RTX 4050
メモリ:16GB
ストレージ:1TB SSD
付属品:ペンタブ、マウス
メリット | デメリット |
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CPU・GPUともに高性能 3Dイラスト制作や動画編集も快適にこなせる ペンタブも付いてくる | クリスタでイラスト作成のみするならオーバースペック気味 |
高性能なノートPCと、イラスト制作で必要な液晶ペンタブがセットになったモデルです。
ノートPCは高性能グラボ搭載で3Dイラスト制作などもこなせる性能を備えているほか、動画編集やAI画像生成といった別のクリエイター業務もサクサクこなせます。
液晶ペンタブは色精度と遅延の少なさに長けていますが、定価だと39,980円(税込)かかるので、セットで付いてくるのはかなりお得です。
クリスタでイラスト作成しかしないのであればオーバースペックになりますが、複数のソフトを利用して、マルチにクリエイター業務をこなしたい方はぜひチェックしてみてください。
クリスタを使うためのPCの選び方
クリスタを使うためのPCを選ぶ際は、クリスタを使う環境や作業内容によって選ぶべきモデルが異なります。
以下で、PC選びのポイントを解説していくので、クリスタ用にこれからPCを購入する予定の方は参考にしてみてください。
デスクトップかノートパソコンかで選ぶ
デスクトップとノートPCのどちらかで迷った際は、クリスタで作業する際の環境に注目しましょう。
外出先で作業する機会が多いならノートPC一択ですが、自宅で作業する機会が多いなら、大画面モニターで作業できるデスクトップが便利です。
また、デスクトップはカスタマイズ性に優れているので、クリスタを使用してみてグラボなどのスペックが足りないと感じた際は、パーツを交換してスペックを向上させられるメリットもあります。
PCやモニターの解像度も要チェック
クリスタは、イラスト作成をメインにおこなうソフトのため、PCやモニターの解像度は重要です。
ただ、クリスタの推奨スペックからフルHD以上のモニターがあれば十分で、無理して4Kの高性能モニターを用意する必要はありません。
ノートPCの場合は、ディスプレイの交換が基本できないため、後悔しないためにもあらかじめ高スペックの液晶を搭載したモデルがおすすめです。
動画編集もがっつり行うならグラボ搭載モデルを選ぼう

グラボがなくても動画編集自体はできますが、動画の読み込みや出力に多くの時間がかかるので、グラボがあるPCに比べて作業の生産性が大きく落ちてしまいます。
クリスタだけを使用するなら、グラボを搭載していないPCでも問題ありません。
しかし、イラスト制作以外に動画編集にも挑戦する可能性があるなら、初めからグラボを搭載したPCを用意しておきましょう。
クリスタをPCで使うにはデジタルイラスト用の機材も揃えよう
- ペンタブレット(ペンタブ)
- 液晶タブレット(液タブ)
- モニター
- キーボード
- マウス
クリスタをPCで使う際、モニター・キーボード・マウスなどの機材はもちろん、ペンタブもしくは液タブが必要です。
どちらも、ペンを使ってタブレットの画面に絵を描くのは同じですが、以下の点に違いがあります。
- 液タブ
-
タブレット画面にイラストが反映されるので、タブレットを見ながら作業する
- ペンタブ
-
タブレット画面にイラストが反映されないので、PCモニターを見ながら作業する
PCのほかに別途機材を揃えるのが面倒な方は、セットモデルの購入がおすすめです。
当記事でも、ノートPCとモニターのセットモデル、ノートPCと液晶ペンタブのセットモデルをご紹介しています。
クリスタの推奨スペック・おすすめPCに関するよくある質問
ここからは、クリスタの推奨スペック・おすすめPCに関するよくある質問と回答について紹介していきます。
- クリスタ用ノートパソコンの安いおすすめモデルは?
-
当記事でも紹介している「DAIV Z4-I7I01SR-A」がおすすめです。
高性能なクリエイターPCでありながら、20万円以下で手に入ります。
- クリスタでメモリの推奨スペックはどれくらい?
-
クリスタの推奨メモリは、8GBです。
ただし、クリスタと併用してほかのソフトを立ち上げているケースがほとんどなので、余裕を持って16GB以上のメモリを搭載したモデルを用意しておきましょう。
- クリスタの推奨スペックのCPUは?
-
Windowsは、SSE2に対応したIntelもしくはAMD製CPUです。
Macの場合は、Apple Mシリーズチップ、もしくはIntel製CPUが指定されています。
基本的には、現行で販売されているモデルのほとんどが満たしているスペックです。
クリスタの推奨スペック・おすすめPCまとめ
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CPU | Core i7-1360P | Core i7-12700 | Core i7-12650H | Core i7-13620H |
メモリ | 16GB | 8GB | 16GB | 16GB |
容量 | 500GB | 256GB | 500GB | 1TB |
価格 | 189,800円〜 | 142,780円〜 | 175,000円〜 | 239,800円〜 |
おすすめ用途 | クリスタの入門用 | イラスト制作 漫画制作 | 3Dイラスト制作 動画編集 | 高性能なペンタブも 一緒に揃えたい |
クリスタの推奨スペック自体は低く、グラボなしのPCや内蔵GPU搭載モデルでも問題なく動作します。
ただし、3Dイラスト制作や動画編集といった高負荷な作業に挑戦するなら、グラボを別途搭載したモデルがおすすめです。
本記事でもいくつかクリスタ用おすすめパソコンをご紹介しているので、クリスタやその他ソフトの使用状況を想定しながら、自分に適したモデルを選んでみてください。
当サイトでは人気BTOショップマウスコンピューターの評判やドスパラの評判に関する記事もまとめているので、気になったらチェックしてみてください。