ディスプレイとPC本体が一体化された一体型(オールインワン)PCですが、ネット上では「一体型PCはやめとけ」という声も見られます。
一体型PCはやめといたほうが良いのか気になっている方のために、本記事では一体型PCの特徴を解説します。
「一体型PCはどんな人に向いてるの?」「一体型PCでゲームってできる?」と疑問に思っている方は、各項目ごとに解説するので参考にしてください!
当サイトでは人気BTOショップマウスコンピューターの評判やドスパラの評判に関する記事もまとめているので、気になったらチェックしてみてください。
一体型PCはやめとけと言われる理由は?
一体型PCはやめとけと言われる理由はいくつかあります。
それぞれの詳細を解説していくので、具体的な理由を知りたい方は参考にしてください。
デスクトップPCよりも性能が劣る
一体型PCは構造上ノートパソコン用のパーツを使用しているので、発熱や消費電力を抑えるためにデスクトップPC用のパーツよりも性能を抑えられています。
また、グラボ非搭載のものばかりなのでゲームや3D CADなどの用途には不向きです。
ノートパソコンよりも価格が高め
タイプ | 一体型PC | ノートPC |
---|---|---|
モデル名 | Dell Inspiron 24 5430 | Dell Inspiron 14 |
CPU | Core 5 120U | Core 5 120U |
メモリ | 8GB | 16GB |
SSD | 512GB | 512GB |
価格 | 147,157円 | 85,473円 |
同じメーカーで同等のスペックを持つ一体型PCとノートPCの価格を比較すると、かなりの差があります。
理由は、一体型PC用に専用で設計された基盤・スピーカー・モニターなどを製造するためのコストがかかり、需要もデスクトップやノートタイプに比べて少ないからです。
人気があるタイプほど、量産体制やパーツの汎用性が高いものが揃ってくるので、コスパはかなり悪いPCと言えます。
カスタマイズ性が低くグラボ増設ができない
一体型PCはノートPCと同じ理由で、カスタマイズはほぼ出来ません。
せいぜいメモリを増設するくらいしかできず、グラボ自体をそもそもつけられません。
そのため、あとからスペックアップしようと思ってもできないので、型落ちになると買い替えが前提になります。
故障時の修理代が高くなる
デスクトップPCと比べて内部構造が狭く複雑でメンテナンス性が低いので、修理代の手数料がかなり高くなります。
また、液晶パネルのひび割れやバックライトの寿命で映らなくなった時には、パソコン自体に問題はなくても修理に出さなければいけないので手間がかかります。
一体型PCのデメリット・メリットを利用者の評判から調査!
実際にツイッター(X)での評判を元に、一体型PCの良いところと悪いところの検証をしていきます。
結論から言うと、一般用途に優れている反面、ふとした場面での負担が大きいPCという声が多いです。
一体型PCのデメリット・悪い評判
- モニターが壊れると買い替えか修理に出さないといけない
- 持ち運ぶ際に重たい
一体型PCを実際に利用している方の口コミを紹介します。
引っ越しや故障時のトラブルで困っている声が多かったです。
モニターが壊れると買い替えか修理に出さないといけない
模様替えなどでPCを動かした時にうっかり液晶にヒビが入ってしまったり、寿命でモニターが映らなくなったりした時に、本体ごと修理に出すか買い替えなければいけません。
液晶とPC本体が一体化しているという構造上、どちらかが不具合を起こすとどっちも機能しなくなってしまうのはかなり面倒ですね。
持ち運ぶ際に重たい
モニターとPC本体を別で分けることが出来ないので、持ち運ぶ際はかなり重い家電です。
たとえばDELLの一体型PCを例にあげると、本体重量が5.49kgとなっています。
そのため、女性の方やお年寄りが気軽に持ち運べるものではありません。
一体型PCのメリット・良い評判
- スピーカーの音質が良いものが多い
- 省スペース
- デザインが良いものが多い
一体型PCを使っていてよかったという声は、生活に溶け込むようなスタイルからくる評判が多いです。
サブスクサービスが一般的な昨今、良いスピーカーで動画視聴できてスペースも取らない一体型PCは、今になって逆に再評価されているとも言えます。
スピーカーの音質が良いものが多い
一体型PCはスピーカーを使って動画視聴するスタイルが多い一般家庭向けに、スピーカーの質が良いパーツを積んでいるモデルが多いです。
特にTVチューナー付きモデルの場合は性能が顕著に表れ、迫力あるサウンドで映画などを視聴するのに適しています。
省スペース
モニターとPC本体を設置するスペースを節約できるので、スマートな空間を目指していたり、部屋が狭いという悩みを抱えている方にとって一体型PCという選択肢はかなり有用です。
省スペースならノートPCでも良いのでは?と思うかもしれませんが、立てて置くので奥行きの幅がノートよりもコンパクトになります。
そのため、一体型PCの方がわずかなスペースに置きやすいという利点があります。
デザインが良いものが多い
特にiMac利用者に多かった評判なのですが、スッキリとした見た目とデザインが好評です。
デスク周りをスマートにして作業スペースを確保したい方にとっても、一体型PCは有用なチョイスと言えます。
仕事やネットサーフィンなどで頻繁に使用するPCは、デザイン性が優れていると気分も上がりますね!
一体型PCを選ぶ際に後悔しないためのポイントは?
- ビジネス用・ゲーム用など使用用途からスペックを選ぼう
- 一体型PCをモニターとして使うならHDMI端子があるかをチェック
- ポートの数も確認しよう
一体型PCを選ぶ場合、買ってから後悔しないためにも選ぶ際のポイントを解説します。
ビジネス用・ゲーム用など使用用途からスペックを選ぼう
ビジネス用に使用するなら、オフィスソフトもプリインストールできるか、テレワーク用にカメラも使えるものかどうかのスペック確認をしましょう。
本記事でも紹介している「Dell Inspiron 24 5430」なら、キーボード・マウス・Webカメラ搭載なので、ビジネス用に最適です。
そもそも一体型PCはグラボ非搭載のモデルがほとんどなのでゲーム向きではありませんが、Intelの13世代以上のCPUを搭載した新しい上位モデルなら、内蔵グラフィックが優秀なのでマイクラやスマホゲーなどの軽めのゲームなら遊ぶことが出来ます。
一体型PCをモニターとして使うならHDMI端子があるかをチェック
一体型PCは、モニター単体をサブモニターやゲーム機用のモニターとして使うことが出来ます。
その場合、対応した端子を搭載しているモデルであることが前提になるので、事前に購入予定のモデルの端子を確認しておきましょう。
現在はHDMIが映像端子の主流なので、基本的にHDMI入力端子があればモニターとして一体型PCを使用できます。
ポートの数も確認しよう
色々な周辺機器を接続する予定の方は、USBのポート数もチェックしておきましょう。
一体型PCを使用する場合、最低限キーボード・マウスで2つはポートを使用します。
さらにUSB接続・携帯電話の充電・データ通信用のポートも確保したい場合、4~5個ポートが有るモデルを選ぶのがおすすめです。
ポートが多いモデルを選ぶと、分配器でコードがごちゃごちゃになる心配がありません!
一体型PCがおすすめできない人・できる人は?
一体型PCがおすすめできない人を簡単にまとめると、ゲームができるくらいのスペックを求めている人には不向きです。
一方で、設置スペースに余裕がない方や、ネットサーフィンや動画視聴程度の日常利用できるPCで十分という方ならおすすめできるタイプのPCです。
注意点として、たとえ高いモデルであっても一体型PCはいろんなゲームを快適にできるくらいのスペックは満たせません。
スペックに関してはあくまでも動画視聴やビジネス用途など、普通にPCを扱う程度であれば十分に役割を果たせるPCということを留意しておきましょう。
省スペースなタイプなので、ちょっとした棚に置いたり、デスク周りをスッキリさせたいという用途にも適しています。
一体型PCのおすすめモデル3選
当サイトが厳選した一体型PCのおすすめモデルを紹介します。
格安~快適にビジネス利用できる多機能モデルなど、自分が求めている用途に合っているかどうか解説を参考に選んでみてください。
格安モデル「HP 一体型PC 600 G2」
2万円台と超格安な一体型PCですが、メモリ16GBでSSDを標準搭載し無線LANアダプタとマウスまで付いてくるので、かなりコスパの高いモデルです。
CPUの性能が価格相応といったモデルで、第6世代IntelCPUはあくまでもオフィスソフトで作業したり、ブラウザで調べ物をできる程度と思っておきましょう。
21.5型なのでかなりコンパクトなため、ちょっとしたスペースに軽作業をこなせるサブPCが欲しい方に特におすすめです。
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高性能液晶「VETESA Core i5モデル」
鮮やかなIPSパネルを標準搭載したモデルで、こちらのモデルはキーボード・マウスが標準で付属するため、届いてすぐに使える手軽さが売りです。
ただ、CPUとスピーカーの性能がかなり低いので、マルチタスクやスピーカーでの音質はあまり期待できません。
主に動画視聴用の一体型PCとしての用途に優れているので、画質を気にする方はこのクラスのモニターであれば鮮やかな映像を楽しめるでしょう。
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多機能モデル「Dell Inspiron 24 5430 23.8インチ」
立体音響対応スピーカー・Webカメラ・ブルーライトカット液晶と、マルチに活躍できる要素が揃った多機能モデル。
CPUはIntelの第13世代なので、ビジネス用途~軽めのゲームまでマルチに動作する快適なスペックです。
端子の種類も豊富なので、ゲーム機からの映像を入力するためのサブモニターとして利用したり、大きいTVへ出力して使用するなど用途の幅が広いのが魅力です。
キーボード・マウスも付属するので、到着してからすぐに使える環境が整うのも嬉しいポイントですね。
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一体型PCに関するよくある質問
ここからは一体型PCに関するよくある質問と回答について、紹介していきます。
- 一体型PCでグラボ付きのモデルはある?
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一体型PCでグラボ付きのモデルは一部存在します。
ただし極少数しかモデルがなく、快適にゲームができるとは言えないモデルばかりです。
ゲーム用途なら、ノートかデスクトップタイプのゲーミングモデルを選ぶのがおすすめです。
当サイトではゲーミングPCを格安で購入できるマウスコンピューターのセールやフロンティアのセールについて解説していますので、参考にしてください。
- 一体型PCの寿命は短い?
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一体型PCの寿命はノートPCとほぼ同じくらいで、約5年くらいです。
もちろんそれ以上に長持ちするケースもありますが、最短で寿命を迎えるパーツが約5年なため、パーツ交換がほぼ不可能な一体型PCは5年くらいの寿命になります。
- 一体型PCはゲーミングPCとしても使える?
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一体型PCはゲーミングPCとしてはおすすめできません。
たとえば『Apex Legends』『Fortnite』などのいわゆるeスポーツタイトルのゲームを、普通に遊べる一体型PCは基本的にありません。
理由はグラフィックボードを搭載していないモデルしか無く、あとからグラボを付け足すことも出来ないためです。
一体型PCの構造上、高負荷な状況では排熱が追いつかないので、パーツ性能を抑えざるをえないからです。
一体型PCはやめとけって本当?まとめ
結論、「一体型PCはやめとけ」と一概には言えません。
設置スペースに余裕がなく、動画鑑賞・オフィスソフトをメインに利用したいなら、むしろおすすめできるタイプのPCです。
ゲームを目的としないのであれば要求スペックはかなり低くて済み、安いモデルも視野に入るため、予算にあまり余裕がない人でもコンパクトなモデルが手に入ります。
さらにTVチューナーを搭載したモデルなら音質の良いスピーカーも内蔵されている事が多いので、スピーカーを頻繁に使う方にもおすすめです。
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