Lightroomで快適に写真編集をするなら高いCPU性能と8GB以上のVRAMを搭載したグラボ、16GB以上のメモリが必要です。
特にCPUとメモリにはこだわり、グラボもなしにはできないので、予算は安価なモデルでも15万円は必要になります。
本記事では、『Lightroom』を使うために必要なスペックの紹介と、どのくらいのPCであれば快適に遊べるかの解説をした上で、おすすめモデルを紹介します。
モデル | ![]() DAIV FM-A5G5A | ![]() DAIV R6-I7G50SR-A | ![]() DAIV FX-I7G6T | ![]() Apple 2024 MacBook Air |
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CPU | Ryzen 5 7500F | Core i7-13650HX | Core i7 14700F | Apple M3 |
GPU | RTX 3050 | RTX 4050 | RTX 4060 Ti | 内蔵GPU |
メモリ | 16GB | 16GB | 32GB | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD | 500GB NVMe SSD | 1TB SSD+2TB HDD | 1TB SSD |
おすすめ用途 | Lightroomでの編集を はじめてみたい | 外出先でもLightroomで 写真編集がしたい | 4K解像度の編集が行える 環境を一気に揃えたい | 超高コスパで4K解像度での 編集も行える環境が欲しい |
LightroomにおすすめのPC・ノートパソコンまとめ

ここでは、Lightroomを快適に遊べるおすすめモデルをいくつか紹介します。
低価格モデルからハイスペックモデルまで、目的別に厳選していますので、ぜひチェックしてみてください。
- 品質が高く信頼できる製品かどうか
- 同価格帯のなかで特にコスパが優れているかどうか
- 今後長い間快適に使用できるかどうか
【Lightroom入門用におすすめ】Ryzen 5搭載クリエイター用PC
DAIV FM-A5G5A
CPU:Ryzen 5 7500F
GPU:RTX 3050
メモリ:16GB
ストレージ:1TB NVMe SSD
メリット | デメリット |
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価格が安い フルHDの写真編集を一通りこなせる 初めてのLightroom環境におすすめ | 4KやWQHDなど高解像度での編集は難しい 搭載グラボは最新モデルではない |
初めてLightroomでの編集環境を整えたいという方におすすめのモデルです。
安価ながらもフルHDの写真編集を一通りこなせる環境なので、趣味の写真をきれいに編集できる環境が欲しい方に向いています。
WQHDや4K解像度などの写真編集など重い作業は難しいですが、フルHDならフィルターやエフェクトを多く使用しても快適な動作が可能なモデルです。
【持ち運び可能】外出先でも写真編集ができる
DAIV R6-I7G50SR-A
CPU:Core i7-13650HX
GPU:RTX 4050
メモリ:16GB
ストレージ:500GB NVMe SSD
ディスプレイ:16インチ
メリット | デメリット |
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現行最安値のグラボ搭載ノートPC WQXGA解像度のDCI-P3 100%対応液晶搭載 WQXGA解像度までの画像編集が外出先でもできる | 4K解像度の画像編集には向かない 同価格帯のデスクトップと比べて性能が落ちる |
外出先でもLightroomで写真編集がしたい方におすすめのモデルです。
WQXGA解像度対応かつDCI-P3 100%対応の液晶を搭載しており、sRGB比 100%対応液晶よりもさらに広い色域で正確な色味の写真編集が可能です。
ノートパソコンなので持ち運びに向いており、外出先や移動中の空き時間にLightroomで写真編集がしたい方におすすめです。
【クリエイターセット】「TourBox NEO」セットモデル
DAIV FX-I7G6T(セットモデル)
CPU:Core i7 14700F
GPU:RTX 4060 Ti
メモリ:32GB
ストレージ:1TB SSD、2TB HDD
付属品:TourBox NEO、キーボード、モニター
メリット | デメリット |
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4K解像度の写真編集も快適なスペック 編集向けデバイスが一気に揃う ストレージがデフォルトで合計3TB搭載されている | 付属のモニターは4K解像度に対応していない |
4K解像度の写真編集ができる環境が欲しい方におすすめのモデルです。
画像・映像編集に人気のTourBox NEO(定価約25,000円)を含めた編集環境が一気に揃うので、Lightroomや他のAdobeソフトを快適に活用したい方に向いたセットモデルです。
ストレージがデフォルトで合計3TB搭載されており、4Kの写真編集など元画像だけでもかなりの容量を使う作業をする方には非常に向いている環境となっています。
【コスパ重視】高コスパMacbook
Apple 2024 MacBook Air
CPU:Apple M3
GPU:内蔵GPU
メモリ:16GB
ストレージ:256GB SSD
ディスプレイ:13インチ
メリット | デメリット |
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格安ながら4K解像度の写真編集も快適 ユニファイドメモリによるメモリ32GB相当のスペック 同価格帯のWindowsと比べてコスパが圧倒的に優れる | ストレージ256GBではあまりに少ない 4Kでの編集には別途モニターが必要 |
コスパ重視で4K解像度の写真編集もできる環境が欲しい方におすすめのモデルです。
Apple M3に搭載されたユニファイドメモリによって、メモリ16GBのカタログスペックながら32GB相当のスペックがあるので、重い編集作業も快適に行えます。
同価格帯のWindowsと比べてコスパが圧倒的に優れており、同価格帯のWindowsのモデルではMacbook Airを超える性能のモデルは存在しません。
ただし、ストレージ256GBはクリエイター向けの環境とは言えないので、500GB以上に増設して使うことを推奨します。
Adobe Lightroom Classicの公式推奨スペック・動作環境

Adobe Lightroom Classicは非常に要求スペックが低いソフトですが、4K解像度やAIを使用した編集にはミドルスペック程度を要求します。
予算は最低でも15万円が必要で、CPUの性能とメモリを16GB以上確保することにこだわることをおすすめします。
Adobe LightroomにはLightroom ClassicとLightroomの2種類が存在しますが、今回はPC用かつより高機能のAdobe Lightroom Classicの推奨スペックについて紹介していきます。
公式必要スペック
CPU | Intel または AMD プロセッサー (SSE 4.2以降で、64 bit をサポートしている 2GHz以上のプロセッサー) |
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GPU | GT430以上 |
OS | Windows 10(バージョン 22H2) または Windows 11(バージョン 21H2 以降) |
解像度 | 1024 x 768 以上 |
VRAM | 2GBのGPUメモリ |
容量 | 8GBの空き容量のあるハードディスク |
Adobe Lightroom Classicの公式必要スペックは上記の通りです。
必要スペックはアプリを最低限起動できるスペックなので、実際に写真編集をするとフリーズしてしまう可能性があります。
快適に動画編集をしたい方は最低でも公式推奨スペック以上の環境を用意しましょう。
公式推奨スペック
CPU | Intel または AMD プロセッサー (SSE4.2以降で、64 bit をサポートしている 2GHz以上のプロセッサー) |
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GPU | GTX750 Ti以上 |
OS | Windows 10(バージョン 22H2)または Windows 11(バージョン 21H2 以降) |
解像度 | 1920 x 1080 以上 |
VRAM | 4K以上の画面解像度をサポートする ディスプレイの場合は 4 GB の GPU メモリ 8GBの専用GPUメモリ、または GPUの完全アクセラレーション用に 16 GB の共有メモリ |
容量 | 8GBの空き容量のあるハードディスク |
Adobe Lightroom Classicの公式推奨スペックは上記の通りです。
DirectX 12は現行のグラボならどのモデルでもサポートしているので、よほど古いグラボでなければ満たせる要件です。
上記スペックならフルHDでの写真編集はこなせる環境が得られます。
ただし、4Kなどの高解像度やエフェクト・フィルターを大量に使用する編集作業では動作が重くなってしまうので、本格的な編集をしたい方は次に紹介するスペックを参考にしましょう。
【クリエイター向け】本当に快適に使うためのスペック
CPU | Core i7 14700F 以上 |
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GPU | RTX 4060 Ti |
OS | Windows 10(バージョン 22H2)または Windows 11(バージョン 21H2 以降) |
解像度 | 4K解像度 |
容量 | 500GB以上 |
上記スペックであれば、Adobe Lightroom Classicを4K解像度でも常に快適に写真編集が可能な環境が得られます。
4K解像度での写真編集をするなら、メモリはWindowsなら32GB、Appleシリコン対応Macなら16GB以上が必要です。
また、4K解像度での写真編集をメインで取り扱う場合は、元画像だけでもかなりの容量を必要とするので、最低でも500GB以上の容量は確保しておきましょう。
LightroomはWindowsとMacのどっちで使うのがおすすめ?
- Windows専用ソフトも多く存在している
- 拡張性が高く、用途に応じて構成を変更できる
- エントリー~ミドルスペックのコスパはMacに劣る
- 不具合の種類が多岐に渡る
- エントリー~ミドルスペックモデルのコスパが圧倒的に高い
- トラブル対応や解決が簡単
- ハイエンドモデルは100万円を超えてしまう
- 拡張性は低い
Windowsの特徴はWindows専用ソフトが使用できる点と拡張性が高く、用途に応じて構成を変更できる点です。
特に、デスクトップモデルならメモリの拡張やグラボの換装も簡単に行えるので、パーツを変えながら長く使っていくこともできます。
一方で、Macの特徴はエントリー~ミドルスペックモデルのコスパが圧倒的に高い点とトラブル対応や解決が比較的簡単な点です。
エントリー~ミドルスペックモデルではMacbook AirがWindowsPCと比べて圧倒的に安価かつ性能が高いので、macOSに抵抗のない方には非常におすすめです。
Lightroomはグラボなしでも動かせる?
Lightroomは必要スペックでもグラボを要求しているソフトなので、グラボなしでまともな写真編集はできません。
また、グラボはRTX3050などのエントリーモデルよりもRTX4060Tiなどのミドルスペックモデルの方が約2倍の速度でRAW現像が可能なので、可能であればミドルスペックモデルのグラボを搭載するのがおすすめです。
NEXTGEAR JG-A7G6T
CPU:Ryzen 7 7700
GPU:RTX 4060 Ti
メモリ:16GB
ストレージ:1TB NVMe SSD
より快適な環境を目指すならVRAMを8GB以上搭載したグラボを搭載した環境を選びましょう。
Lightroomを使うためのPCの選び方
Lightroom向けのPCを選ぶなら、CPUの性能を優先して選びましょう。
デスクトップかノートパソコンかはそれぞれメリットが異なるので、自分に向いたモデルを選ぶことが大切です。
また、必要に応じて他のAdobeソフトのスペックもチェックして選びましょう。
CPUの性能を優先して選ぼう
Lightroom向けのPCを選ぶ際には、CPUの性能を優先して選びましょう。
Lightroomを動作する際、GPUよりもCPUのスペックを求められることになるので、CPUのスペックは高いほど快適な環境が得られます。
フルHD解像度の編集ならCore i7-13700、4K解像度の編集ならCore i7 14700FなどのCPUがおすすめです。
Macの場合はM3以上を搭載したモデルなら4K解像度での編集も快適に行えます。
デスクトップかノートパソコンかで選ぶ
デスクトップ環境のメリットは拡張性が高さと優れた排気性能です。
グラボやメモリ、CPUの換装も可能なので、購入後にスペックを全体的に上げたいという場合にもパーツを変えることで対応できます。
ノートパソコン環境のメリットは持ち運びに向いている点と省スペースで環境を整えられる点です。
Lightroomはネット環境が必須のソフトではないので、場所を選ばず空いた時間に取り出して編集作業ができます。
それぞれメリットが異なるので、自分に向いたモデルを選びましょう。
必要に応じて他のAdobeソフトのスペックもチェックしよう

他のAdobeソフトも使用したいと考えている方は、必要に応じて他のAdobeソフトのスペックもチェックしておきましょう。
ソフトごとに必要なスペックが異なり、特に映像編集や3Dを扱うソフトは推奨スペックが高い傾向にあります。
Lightroomは推奨スペックが特に低いソフトなので、他のソフトも扱いたい場合は注意が必要です。
Adobeの他のソフトについて推奨スペックをまとめた記事もありますので、気になる方は以下もぜひご覧ください。
Lightroomの推奨スペック・おすすめPCに関するよくある質問
- Lightroomの推奨スペックを満たすノートパソコンのおすすめは?
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Lightroomの推奨スペックを満たすノートパソコンを探している方には、Macbook Airがおすすめです。
16万円の価格設定ながらWindowsPCのミドルスペック以上のスペックがあるモデルなので、非常にコスパに優れている点から人気の高いモデルです。
- LightroomのAIノイズ除去が快適に行えるスペックは?
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AIノイズ除去を快適に行うならVRAM8GB以上を搭載したグラボが必要です。
たとえばRTX3060なら、安価ながらもVRAMを6GB搭載したモデルと12GB搭載したモデルがあるので、12GBを搭載したモデルを購入すればAIノイズ除去が快適に行えます。
- Lightroomの推奨スペックのCPUは?
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フルHD解像度の編集ならCore i7-13700、4K解像度の編集ならCore i7 14700FなどのCPUがおすすめです。
Macの場合はM3以上を搭載したモデルなら4K解像度以上の編集が快適に行えます。
- LightroomはMacとWindowsどっちで使うべき?
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MacとWindowsそれぞれに異なるメリットがあるので、自分に向いた環境を選ぶことが大切です。
それぞれのOSの比較については、LightroomはWindowsとMacのどっちで使うのがおすすめ?で解説していますので参考にしてみて下さい。
Lightroomの推奨スペック・おすすめPCまとめ
モデル | ![]() DAIV FM-A5G5A | ![]() DAIV R6-I7G50SR-A | ![]() DAIV FX-I7G6T | ![]() Apple 2024 MacBook Air |
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CPU | Ryzen 5 7500F | Core i7-13650HX | Core i7 14700F | Apple M3 |
GPU | RTX 3050 | RTX 4050 | RTX 4060 Ti | 内蔵GPU |
メモリ | 16GB | 16GB | 32GB | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD | 500GB NVMe SSD | 1TB SSD+2TB HDD | 1TB SSD |
おすすめ用途 | Lightroomでの編集を はじめてみたい | 外出先でもLightroomで 写真編集がしたい | 4K解像度の編集が行える 環境を一気に揃えたい | 超高コスパで4K解像度での 編集も行える環境が欲しい |
Lightroomで写真編集をするなら高いCPU性能と8GB以上のVRAMを搭載したグラボ、16GB以上のメモリが必要なので、予算は安価なモデルでも15万円は必要です。
グラボの性能は4K解像度の編集を行う場合でもRTX4060 Ti以上の性能が必要になることは少ないので、CPUやメモリにこだわりましょう。
また、LightroomはAdobeソフトの中でも要求スペックがかなり低いソフトなので、他ソフトの併用も考えているならスペックをしっかり確認しておくことをおすすめします。