Stable Diffusionを快適に動かすには、GPU性能とメモリ容量が非常に重要です。
処理が重いため、一般的なノートPCでは動作せず、性能不足によるエラーや低速化が起こりやすくなります。
この記事では、Stable Diffusionの推奨スペックや、用途に合ったおすすめノートPCモデルなどについて、詳しくご紹介します。
モデル | ![]() DAIV Z6-I7G60SR-A | ![]() DAIV Z6-I9G70SR-A | ![]() DAIV N6-I9G80BK-C | ![]() DAIV N8-I9G90BK-A |
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CPU | Core i7-13700H | Core i9-13900H | Core Ultra 9 275HX | Core Ultra 9 275HX |
GPU | RTX 4060 Laptop GPU | RTX 4070 Laptop GPU | RTX 5080 Laptop GPU | RTX 5090 Laptop GPU |
メモリ | 32GB | 32GB | 32GB | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD | 1TB SSD | 2TB SSD | 2TB SSD |
ディスプレイ | 16型 WQXGA | 16型 WQXGA | 16型 UHD+ | 18型 UHD+ |
価格 | 279,800円 | 369,800円 | 529,800円 | 716,800円 |
おすすめ用途 | Stable Diffusionの 基本機能を使う | 大規模モデルや 並列生成を快適に行う | 高解像度生成や 重めのLoRAモデルも使う | 最重量モデルや 大量生成にも対応したい |
Stable Diffusion用ノートパソコンのおすすめは?

画像生成AI「Stable Diffusion」は、高いGPU性能と大容量メモリが求められる処理負荷の重いツールです。
スペックが不足するとエラーが出たり、生成時間が極端に長くなるので、用途に合わせたスペックを持つモデルを選びましょう。
この項目では、『Stable Diffusion』におすすめなのノートパソコンを紹介していきます。
【入門用におすすめ】RTX 4060搭載モデル
DAIV Z6-I7G60SR-A
CPU:Core i7-13700H プロセッサー
GPU:RTX 4070 Laptop GPU
メモリ:32GB
ストレージ:1TB SSD
メリット | デメリット |
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価格が安い Stable Diffusionのローカル実行でも実用的な性能を確保 画像処理だけでなく他の日常作業も快適にこなせる | 重いmodelはエラーが出やすい 長時間の生成作業は負担が大きい |
DAIV Z6-I7G60SR-Aは、Core i7-13700HとRTX 4060を搭載したStable Diffusion入門向けの高性能モデルです。
価格は20万円台後半と抑えめながら、ローカル実行にも対応できるGPU性能を備えています。
画像生成以外の作業も快適にこなせるバランスの取れた構成が魅力です。
ただし、重いモデルではエラーが出る場合があり、長時間の生成にはやや負荷がかかります。
初めてStable Diffusionを触る方や、軽〜中量モデルを扱いたい方におすすめです。
【高負荷モデルも快適に動作】Stable Diffusionを本格的に扱いたい中級者向け構成
DAIV Z6-I9G70SR-A
CPU:Core i9-13900H プロセッサー
GPU:RTX 4070 Laptop GPU
メモリ:32GB
ストレージ:1TB SSD
メリット | デメリット |
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Stable Diffusionの大規模モデルでも高速かつ安定して動作 複数プロンプトや画像生成を並行しても余裕あり 生成画像の細部確認や編集作業にも適している | 用途によってはオーバースペック 非常に重いモデルでは速度に限界 |
DAIV Z6-I9G70SR-Aは、Core i9-13900HとRTX 4070を搭載したStable Diffusion中級者向けの本格モデルです。
大規模モデルでも安定動作し、複数プロンプトや同時生成にも余裕があります。
高解像度ディスプレイにより、生成画像の確認や編集作業にも適した構成です。
ただし、用途によってはオーバースペックで、超高負荷モデルでは処理に限界も出てきます。
安定性と作業効率を重視したいクリエイティブ用途の中級者におすすめです。
【実用域での最上級クラス】高精度な画像生成や業務用途に最適なハイエンド構成
DAIV N6-I9G80BK-C
CPU:Core Ultra 9 プロセッサー 275HX
GPU:RTX 5080 Laptop GPU
メモリ:32GB
ストレージ:2TB SSD
メリット | デメリット |
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重いStable Diffusionモデルや高解像度生成も快適に処理 大容量モデルや大量の生成データも余裕で保存可能 生成画像の細部確認や色再現に優れる | 価格が非常に高額 本体重量とサイズが大きい |
DAIV N6-I9G80BK-Cは、Core Ultra 9とRTX 5080を搭載したStable Diffusion上級者向けのハイエンドモデルです。
重いモデルや高解像度出力でも快適に動作し、プロ用途にも十分対応できる処理性能を備えています。
2TB SSDで保存容量にも余裕があり、UHD+ディスプレイで細部の確認にも強みがあります。
ただし、価格は非常に高く、本体サイズも大きいため、据え置き前提の運用が基本です。
本格的に画像生成AIを活用するクリエイターや開発用途におすすめです。
【モバイル最高峰構成】Stable Diffusionの最重量モデルも視野に入る最上位クラス
DAIV N8-I9G90BK-A
CPU:Core Ultra 9 プロセッサー 275HX
GPU:RTX 5090 Laptop GPU
メモリ:32GB
ストレージ:2TB SSD
メリット | デメリット |
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最重量級のStable Diffusionモデルも高速・安定動作 同時生成や画像出力処理も処理落ちしにくい デスクトップに迫る性能を持ち運び可能な筐体に凝縮 | 一般用途では過剰でコストパフォーマンスは低め 長時間の高負荷作業では騒音が気になる |
DAIV N8-I9G90BK-Aは、Core Ultra 9とRTX 5090を搭載したノート型としては最高峰クラスのモデルです。
最重量級のStable Diffusionモデルでも高速・安定して動作し、同時生成や画像出力もスムーズにこなせます。
デスクトップ級の性能を持ち運べる構成で、場所を選ばず高負荷作業が可能です。
ただし、一般的な用途にはオーバースペックで、ファン音も大きくなりやすい点には注意が必要です。
本格的な画像生成やAI開発をノート1台で完結させたいプロ志向の方におすすめです。
Stable Diffusion用ノートパソコンに必要なPCスペックは?

Stable Diffusionをローカル環境で快適に動かすには、高性能なGPUと大容量メモリが不可欠です。
特にソフトとの相性や導入のしやすさを考えると、カスタマイズ性に優れたWindows環境が有利です。
この項目では、Stable Diffusionの必要/推奨スペックを解説します。
必要スペック
OS | Windows 10/11 |
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CPU | Intel Core i5 第10世代以上 または Ryzen 5 4000番台以上 |
GPU | VRAM 4GB以上のNVIDIA製GPU(例:GTX 1650、RTX 3050) |
メモリ | 16GBメモリ以上 |
ストレージ | 12GB以上の空き容量 |
ディスプレイ | 15.6インチ以上 |
Stable Diffusionをローカルで動かすためには、上記スペックが最低でも求められます。
Core i5 第10世代以上またはRyzen 5 4000番台以上のCPUに、GTX 1650やRTX 3050といったエントリーモデルのGPUを付けましょう。
メモリは16GB以上が必須で、ストレージも最低12GB以上の空き容量が必要で、可能であればSSDを使いましょう。
この構成であれば、SD 1.5などの小〜中規模モデルをローカル実行するのに最低限必要なラインとなります。
当サイトが考える推奨スペック
OS | Windows 10 / 11 |
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CPU | Intel Core i7 第12世代以上 または Ryzen 7 5000番台以上 |
GPU | RTX 3060以上推奨、VRAM 6GB以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSDに12GB以上の空き容量 |
ディスプレイ | 15.6インチ以上、WQHD〜4Kだと作業効率が向上 |
Stable Diffusionを快適に使うには、上記スペックが推奨です。
Intel Core i7 第12世代以上またはRyzen 7 5000番台以上で、NVIDIA RTX 3060以上(VRAM 6GB以上)が基準となります。
今から購入するなら安定性を考慮して「RTX 4070」以上のGPUが最適です。
これにより、Stable Diffusion 1.5はもちろん、SDXLやLoRA拡張などもスムーズに扱えるようになります。
メモリは最低16GBですが、安定動作と将来的なモデル対応を考えると32GBあると安心です。
ディスプレイも15.6インチ以上が基本で、WQHD~4K対応なら編集作業の効率も向上します。
このスペック構成であれば、ローカル環境での生成に不安なく対応でき、将来の機能拡張や高度な使い方にも備えられるため、特に長期的に活用したい方に適しています。
グラボなしではまともに動かせないため非推奨
Stable Diffusionは画像を生成する際に膨大な延安処理が発生しますが、グラボなしPCではその作業をCPUが全て行うので1枚の生成に数十分かかる場合もあります。
そのため、実用面から見てグラボなしのノートパソコンでは、Stable Diffusionのローカル実行は基本的に非推奨です。
仮に動いたとしても、まともに使えるレベルのパフォーマンスには達しません。
グラボは画像生成処理の高速化と生成物の安定化に直結するため、CPUよりも優先度が高いです。
これから導入する方は、最低でもRTX 3060クラス以上のGPUを搭載したモデルを選ぶのが重要です。
Stable Diffusion用ノートパソコンを選ぶ際のポイントは?

Stable Diffusion用ノートパソコンを選ぶ際は、使うモデル(SD1.5かSDXL)に応じたGPU性能が重要です。
ノートは携帯性に優れますが、発熱や冷却面でデスクトップより制約がある点にも注意が必要です。
また、画像確認や編集作業には15.6インチ以上のディスプレイが推奨されます。
デスクトップと比較して用途に合う方を選ぼう
- 持ち運びができ、作業場所を選ばない
- 本体のみで完結する
- 発熱しやすく、冷却性能に限界がある
- 拡張性が低く、将来的なアップグレードが難しい
- ハイエンドGPUや大容量メモリを搭載しやすい
- ノートPCに比べて安価に高性能を整えられる
- 設置スペースが必要で、持ち運びできない
- モニター・キーボードなど周辺機器が別途必要
Stable Diffusion用途でノートパソコンを選ぶ最大の利点は、持ち運びができ、場所を選ばず作業できる点にあります。
本体だけで完結するため、電源さえあればすぐに作業環境を整えられる手軽さも魅力です。
ただし、パーツの交換や増設が難しく、将来的なアップグレードには不向きです。
一方デスクトップPCは、ハイエンドGPUや大容量メモリを搭載しやすく、安定した高性能が手に入るのが強みです。
同等性能のノートPCと比べても、価格を抑えてより強力な構成を実現できる場合が多く、コストパフォーマンスにも優れます。
ただし、モニターやキーボードなどの周辺機器を別途準備する必要がある点にも注意が必要です。
ノートかデスクトップかは、使用頻度・作業場所・性能へのこだわりに応じて最適な構成を選ぶのが基本です。
ディスプレイは15.6インチ以上を推奨
Stable Diffusionをノートパソコンで使う場合、ディスプレイサイズは15.6インチ以上を推奨します。
画像生成では、細部の確認やパラメータ調整を伴うため、画面が狭いと作業効率が著しく低下します。
特に複数ウィンドウを開いて比較したり、編集ツールを併用する際は、広い表示領域が快適さに直結します。
そのため、最低でも15.6インチ、可能であればWQHDや4Kなど高解像度ディスプレイを選ぶと視認性と操作性が向上します。
SD1.5かSDXLを使うかを選ぶ
Stable Diffusion用のノートPCを選ぶ際は、SD 1.5かSDXLのどちらを使用するかで必要スペックが大きく変わります。
SD 1.5は比較的軽量で、VRAM 6GB以上のGPU(RTX 3060など)でも十分動作します。
一方、SDXLはモデルサイズ・負荷ともに大きいため、VRAM 8〜12GB以上のGPU(RTX 4070〜4090クラス)が現実的な選択肢です。
自分が扱いたいモデルに応じて、GPU性能を中心に構成を選ぶのが重要です。
Stable Diffusion用ノートパソコンは中古で購入しても良い?
- 冷却性能やパフォーマンスに影響し、動作が不安定
- ウイルスや不正ソフトの混入リスク
- 内部パーツの消耗・劣化
- 保証切れの可能性
Stable Diffusionのように高負荷な処理を行う用途では、中古ノートパソコンの使用には注意が必要です。
内部パーツの消耗や冷却性能の劣化が進んでいると、動作が不安定になり、長時間の画像生成に支障が出る可能性があります。
また、保証が切れているモデルが多く、故障時の対応が難しい点や、ウイルスや不正ソフトが残っているリスクも見逃せません。
このような背景から、Stable Diffusion用途にはなるべく新品で、信頼できるBTOショップやメーカーからの購入をおすすめします。
Stable Diffusion用ノートパソコンの購入におすすめのBTOパソコンショップ
BTOパソコンショップとは、受注生産方式で自由にカスタマイズしたパソコンを販売しているショップです。
ここでは、主要なBTOショップである「ドスパラ」「マウスコンピュータ」「パソコン工房」それぞれの特徴について、解説していきます。
ドスパラ

ドスパラは、株式会社サードウェーブが展開するBTOパソコンブランドで、Stable Diffusionに必要な高性能GPU搭載モデルも豊富に揃えています。
即日出荷に対応したラインナップもあり、すぐにローカル環境で生成作業を始めたいユーザーにも最適です。
ゲーミング向け構成をベースにしながらも、VRAM容量やメモリ搭載量など、AI用途に適したモデルが充実しています。
また、価格と性能のバランスに優れたモデルも多く、コストを抑えながらしっかり性能を確保したい方にもぴったりの選択肢です。
マウスコンピューター

マウスコンピューターは、国内生産と徹底した品質管理で信頼を築いているBTOパソコンブランドです。
Stable Diffusionのような高負荷な作業でも、製品全体の安定性と冷却設計により長時間の使用に耐えられる構成が用意されています。
また、24時間365日のサポート体制が整っており、トラブル時にも迅速な対応が期待できるのも安心材料です。
企業での導入実績も豊富で、信頼性を重視した画像生成環境を構築したい方に最適なメーカーと言えるでしょう。
パソコン工房

パソコン工房は、株式会社ユニットコムが展開するBTOブランドで、全国に実店舗を持つのが大きな強みです。
Stable Diffusion用に必要なGPU搭載モデルも多数あり、用途や予算に応じて構成を柔軟にカスタマイズできる点が魅力です。
店頭ではスタッフに直接相談しながら選べるため、スペックに不安がある方でも納得して購入できる環境が整っています。
さらに、オンラインと店舗の両方でサポートが受けられるため、購入後の運用やトラブル対応も安心です。
Stable Diffusion用ノートパソコンに関するよくある質問
ここからは、Stable Diffusion用ノートパソコンに関するよくある質問と回答をまとめて紹介していきます。
- Stable Diffusionは低スペックPCでも動かせる?
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理論上は可能ですが、生成速度が非常に遅く、実用的とは言えません。
最低限、VRAM 4GB以上のGPUが必要です。
- Stable DiffusionはCPUのみ(グラボなし)のPCで使える?
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動作自体はできますが、生成に数十分かかるなど現実的ではなく、基本的に非推奨です。
グラボを使用した生成をしましょう。
- stable diffusionにMacはおすすめできる?
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MシリーズMacで対応する方法はありますが、CUDA非対応のため制限が多く、Windows+NVIDIA GPUの方が安定・快適です。
どうしても時間がかかり、生成に使えるモデルも限られます。
Stable Diffusion用ノートパソコンのおすすめは?まとめ
モデル | ![]() DAIV Z6-I7G60SR-A | ![]() DAIV Z6-I9G70SR-A | ![]() DAIV N6-I9G80BK-C | ![]() DAIV N8-I9G90BK-A |
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CPU | Core i7-13700H | Core i9-13900H | Core Ultra 9 275HX | Core Ultra 9 275HX |
GPU | RTX 4060 Laptop GPU | RTX 4070 Laptop GPU | RTX 5080 Laptop GPU | RTX 5090 Laptop GPU |
メモリ | 32GB | 32GB | 32GB | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD | 1TB SSD | 2TB SSD | 2TB SSD |
ディスプレイ | 16型 WQXGA | 16型 WQXGA | 16型 UHD+ | 18型 UHD+ |
価格 | 279,800円 | 369,800円 | 529,800円 | 716,800円 |
おすすめ用途 | Stable Diffusionの 基本機能を使う | 大規模モデルや 並列生成を快適に行う | 高解像度生成や 重めのLoRAモデルも使う | 最重量モデルや 大量生成にも対応したい |
Stable DiffusionをノートPCで扱うには、RTX 3060以上のGPUと16GB以上のメモリが基本ラインになります。
使用するモデルがSD 1.5かSDXLかによって、必要なスペックは大きく変わるため、目的に応じた選定が重要です。
また、冷却性能やディスプレイサイズなど、ノートならではの制約も考慮して選ぶ必要があります。
迷ったら、信頼できるBTOブランドからStable Diffusion向け構成のモデルを選ぶのが確実です。