大学の理系学部では、プログラミング・CAD・数値解析・レポート作成など用途が幅広いため、それに見合ったスペックのパソコンが必要です。
本記事では、理系大学生に必要なパソコンスペックの目安をわかりやすく解説しつつ、価格帯の相場やおすすめモデルも紹介します。
自分の学部や用途に合った1台を選ぶ参考にしてください。
モデル | ![]() mouse A4-A5U01SR-B | ![]() mouse A5-A5A01SR-A | ![]() mouse A5-I7U01BK-A | ![]() mouse K5-I7G50BK-B |
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CPU | Ryzen 5 7430U | Ryzen 5 7430U | Core i7-12650H | Core i7-12700H |
GPU | Radeon グラフィックス | Radeon グラフィックス | インテル UHD グラフィックス | RTX 2050 Laptop |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD | 256GB SSD | 500GB SSD | 500GB SSD |
ディスプレイ | 14型 フルHD | 15.6型 フルHD | 15.6型 フルHD | 15.6型 フルHD |
おすすめ用途 | 安価で買える 国内生産PCが良い | オンライン通話を 快適にしたい | 軽いプログラミングを こなしたい | 機械学習に 対応できるPCが欲しい |
大学生用パソコン(理系)のスペック目安は?
理系の大学生活では、文書作成からプログラミングまで幅広い作業にパソコンを使うため、それぞれに合ったスペックを選ぶ必要があります。
また、MacとWindowsで悩む方もいますが、ソフトとの相性やカスタマイズ性から、Windowsを選ぶのがおすすめです。
以下では、レポート・資料作成を行う場合のスペックとプログラミング・開発を行う場合のスペックを分けて解説していきます。
レポート・資料作成を行う場合のスペック
OS | Windows11 |
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CPU | Core i5 / Ryzen5以上 |
GPU | 内蔵GPUで十分 |
メモリ | 8GBメモリ以上 |
ストレージ | 128GB以上 |
ディスプレイ | 14インチ以上 |
レポート・資料作成を行う場合は、最低限上記のスペックが必要です。
CPUはCore i5などのエントリークラスで十分で、GPUは内蔵GPUで問題ありません。
レポートや資料などは、保存しても容量をそこまで必要としないので、ストレージも128GBあれば十分対応できます。
プログラミング・開発を行う場合のスペック
OS | Windows11 |
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CPU | Intel Core i7 / Ryzen7以上 |
GPU | GeForce GTX 650(OpenGL 3.3対応必須) |
メモリ | 16GBメモリ以上 |
ストレージ | 500GB以上 |
ディスプレイ | 14インチ以上 |
プログラミングソフトを使用して開発を行う予定の方は、上記のスペックが必要です。
数値計算やデータ解析に特化した開発環境「MATLAB」の推奨スペックを参考にすると、GPUは最低でもOpenGL 3.3に対応したパーツが求められます。
ただ、OpenGL 3.3はかなり古いグラフィックスAPIの標準規格なので、現行エントリークラスのグラボ搭載モデルなら問題ありません。
メモリはマルチタスクに備えて16GB、開発用に大容量データを保存することも考慮するとストレージは500GBあると安心です。
理系大学生におすすめのパソコン・ノートパソコン一覧
モデル | ![]() mouse A4-A5U01SR-B | ![]() mouse A5-A5A01SR-A | ![]() mouse A5-I7U01BK-A | ![]() mouse K5-I7G50BK-B |
---|---|---|---|---|
CPU | Ryzen 5 7430U | Ryzen 5 7430U | Core i7-12650H | Core i7-12700H |
GPU | Radeon グラフィックス | Radeon グラフィックス | インテル UHD グラフィックス | RTX 2050 Laptop |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD | 256GB SSD | 500GB SSD | 500GB SSD |
ディスプレイ | 14型 フルHD | 15.6型 フルHD | 15.6型 フルHD | 15.6型 フルHD |
おすすめ用途 | 安価で買える 国内生産PCが良い | オンライン通話を 快適にしたい | 軽いプログラミングを こなしたい | 機械学習に 対応できるPCが欲しい |
ここからは、理系大学生におすすめのノートパソコンをご紹介していきます。
予算や用途を考慮しながら、自分に合ったモデルを探してみてください。
【レポート・資料作成向け】7万円代の格安&国内生産モデル
メリット | デメリット |
---|---|
7万円台で手に入る レポート・資料作成なら十分な性能 MIL規格対応の頑丈なボディを採用している | プログラミングなど開発用途には向かない 14型で画面が小さいと感じる可能性もある |
7万円台で手に入る、格安価格のノートパソコンです。
プログラミングなどの開発用途には不向きですが、レポートや資料作成程度なら十分快適にこなせます。
また、MIL規格対応の頑丈なボディを採用しているので、仮にノートパソコンを落としても簡単には壊れません。
資料作成やレポート作成用に、なるべく安いノートパソコンが欲しい方におすすめです。
【高コスパ】15.6型フルHDディスプレイ搭載ノートパソコン
メリット | デメリット |
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Ryzenプロセッサー搭載でコスパが良い 大画面&Webかメラ搭載でオンラインミーティングに最適 資料作成・レポート作成を快適にこなせる | プログラミングなどの開発用途には不向き |
CPUにRyzenプロセッサーを採用している、コスパの良いノートパソコンです。
15.6型の大きな画面を採用しつつ、Webカメラも搭載しているので、Zoomなどのオンラインミーティングも快適に参加できます。
なお、プログラミングなどの開発用途には不向きですが、資料作成やレポート作成を行う程度ならスペック不足になりません。
資料作成だけでなく、Zoomなどのオンラインミーティングも快適にこなしたい方におすすめです。
【軽いプログラミングに対応】高性能CPU搭載ノートパソコン
メリット | デメリット |
---|---|
軽いプログラミングに対応できる 高性能CPU搭載で事務作業も幅広くこなせる 10万円以下でコスパが良い | 機械学習など負荷の高い作業には不向き CPUが最新ではない |
第12世代のインテルCore i7CPUを搭載した、高性能なノートパソコンです。
C言語を使った基礎的なプログラム作成やPythonでの簡単なデータ処理など、軽いプログラミング用途な十分対応できる性能を備えています。
機械学習などには不向きですが、10万円以下で手に入る価格帯なので、コスパは決して悪くありません。
軽いプログラミングを行う予定の方や、事務作業用にある程度高性能なノートパソコンが欲しい方におすすめです。
【機械学習に対応】RTX2050搭載ノートパソコン
メリット | デメリット |
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機械学習を快適にこなせる sRGB比 100%の広色域パネル搭載で画像や動画編集に最適 軽いPCゲームも遊べる | 用途次第ではオーバースペックになる 高度なクリエイター業務や重いPCゲームのプレイには向かない |
グラボにRTX2050を搭載した、グラフィック処理も快適に行えるモデルです。
比較的軽量なデータセットを使った機械学習なら十分対応できるため、大学の講義や課題なら十分快適にこなせます。
なお、最新のオープンワールド系3Dゲームのプレイは厳しいものの、処理の軽いPCゲームをプレイする分にはスペック不足も起きません。
機械学習や動画編集などのクリエイティブに対応できる、高性能なノートパソコンが欲しい方におすすめです。
大学生用パソコン(理系)の相場はどれくらい?

大学生用パソコン(理系)の相場はおよそ10万円~15万円程度です。
CPUの性能やグラボの有無で大きく価格帯が変わりますが、プログラミングなどの開発用途にはこれらが必要なので、価格が上がっていきます。
ただし、あくまで相場なので、必要なスペックを満たしていれば相場よりも安いパソコンで問題ありません。
同じスペックのパソコンでも、BTOパソコンショップなら安く手に入る傾向にあるので、ぜひチェックしてみてください。
大学生(理系)がパソコンを選ぶ際のポイントは?
大学生(理系)は、用途や環境に合ったパソコンを選ぶと快適な学習や研究につながります。
特に、OSの種類や本体の形状・重量、拡張端子の有無などは見落としがちですが、重要な判断材料です。
以下で、大学生(理系)がパソコン選びで押さえておきたいポイントを解説します。
MacよりWindowsの方が安価で幅広いソフトを使える

結論、理系の大学生にはWindowsパソコンがおすすめです。
Macはデザイン性や操作性に優れる一方、価格が高めであり、CAD系ソフトや一部のプログミング開発環境には対応できません。
一方、大学や研究で使う専門ソフトの多くがWindows向けに最適化されており、同じ価格帯でもWindowsのほうがスペックが高く、コストパフォーマンスに優れています。
拡張性や対応ソフトの豊富さも含めて、大学生活を安心して乗り切るにはWindowsを選んでおくのが無難です。
デスクトップとノートパソコンは用途に合う方を選ぼう
- 外出先でも使える
- 省スペースで作業できる
- パーツを拡張できない
- デスクトップよりややコスパが劣る
- 拡張性が高い
- ノートパソコンよりコスパが良い
- 外出先で使えない
- 設置スペースを取る
デスクトップとノートパソコンはそれぞれメリット・デメリットがありますが、理系大学生なら基本的にノートパソコンを選ぶべきです。
大学にパソコンを持参して学習や研究に利用するケースが想定されますが、デスクトップではこれが実現できません。
ノートパソコンなら講義の空き時間に課題を進められるので、基本はノートパソコンをチェックしましょう。
本体重量が軽いと持ち運びやすい
春から大学生の皆さん、パソコンは軽いものがいいですよ、4年間毎日カバンに入れて肩にかけて持ち運ぶこと考えて選ぶといいと思います、LIFE BOOKとかレッツノートはオススメ
— フェイク・ユーフォリア (@fake_euphoria02) March 27, 2023
理系・文系に限らず、大学生はノートパソコンを持ち出す機会が多いため、なるべく本体重量の軽いノートパソコンを選びましょう。
本体重量が1.5kg以内だと問題なく持ち運べて、1kgを切るとほとんど負担なく快適に持ち運べます。
グラボを搭載しているPCは、パーツが多い分重量も重くなるため、資料やレポート作成でしかパソコンを使わないなら、なるべくグラボなしのパソコンがおすすめです。
HDMI端子があると外部モニターへの接続が容易

HDMI端子付きのノートパソコンなら、外部モニターへの接続が容易になります。
大学ではゼミの発表会などでプロジェクターにパソコンを接続する機会も想定されるので、なるべくHDMI端子付きのノートパソコンがおすすめです。
モニターも別途用意すれば、自宅の学習や作業用に、デスクトップと同じ環境を構築できます。
理系大学生用パソコンはどこで買うのがおすすめ?
理系大学生用パソコンは、BTOパソコンショップで購入するのがおすすめです。
Build To Order(受注生産方式)でパソコンを販売しているので、コスパや品質の面で一般のパソコンより優れています。
一方で、中古PCや大学生協でパソコンを買う際にはリスクがあるため、順に紹介していきます。
中古PCはパーツ劣化・故障リスクがあり非推奨
- パーツが劣化している可能性がある
- 修理保証が切れている可能性が高い
- ウイルスに感染している可能性がある
中古PCは、すでにパーツが劣化しているリスクや一部故障しているリスクがあります。
また、ウイルスに感染しているリスクなどもあるため、中古PCを買うのは絶対におすすめしません。
パソコンを買うなら、信頼できるショップで新品を購入しましょう。
生協PCは性能に対して高価格な場合が多い
生協で勧められるこのパソコン。高いような気がするんですけどみんなこれ買うの?(´ω`) pic.twitter.com/bYMxoycJhv
— くろみつ@ニオブ鋼の自転車乗り (@kuromitsu9600) March 9, 2022
大学生協で販売しているPCは、性能に対して高価格に設定されている場合が多いです。
保証やサポートがセットになっているほか、余計なソフトがインストールされているケースがあるためです。
場合によっては、手数料が上乗せされている可能性もあるため、コスパを考えるなら基本的に大学生協でパソコンを購入するのはおすすめしません。
理系大学生用パソコンの購入におすすめのBTOパソコンショップ
ここでは、主要なBTOショップである「ドスパラ」「マウスコンピュータ」「パソコン工房」それぞれの特徴について、解説していきます。
ドスパラ

ドスパラは、豊富な製品ラインナップとカスタマイズ性の高さで人気のBTOショップです。
大学で使うMATLABやAutoCAD、Pythonなどを動かすのに適した構成のパソコンも多数取り扱っており、研究用途にも対応できます。
注文から最短翌日に発送される迅速な納品対応にも定評があるので、急ぎでPCが必要な新入生でも問題ありません。
保証やサポートも充実しているので、パソコン初心者の学生でも安心して購入できます。
マウスコンピューター

国内生産にこだわるマウスコンピューターは、品質の高いノートPC・デスクトップを幅広く展開しており、信頼性の高さが魅力です。
CAD・3DCG向けの「DAIV」シリーズや、プログラミングに最適な構成も多数ラインナップしています。
24時間365日の電話サポートや長期保証もあるため、パソコンのことで1人で悩む心配がありません。
オンライン授業から研究開発まで、幅広い理系大学生のニーズに応えてくれるメーカーです。
パソコン工房

パソコン工房は、コストパフォーマンスに優れたモデルが多く、予算が限られる学生にとってありがたい存在です。
iiyamaブランドのモデルは、学業に必要な基本性能をしっかり備えながら、リーズナブルな価格に設定されています。
また、全国に実店舗があるため、初めてのPC選びで不安がある学生も1人で悩む必要がありません。
安いノートパソコンが欲しい方や、実店舗でパソコンを選びたい方におすすめです。
理系大学生用パソコンに関するよくある質問
ここからは、理系大学生用パソコンに関するよくある質問と回答をまとめて紹介していきます。
- 大学生のパソコンの値段は平均どれくらい?
-
大学生のパソコンの値段は、平均10万円前後です。
プログラミングなどの開発用途を想定している理系大学生なら、15万円程度かかるケースもあります。
- ノートパソコンで大学生(理系)用おすすめモデルは?
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ノートパソコンで大学生(理系)用おすすめモデルは、「mouse A5-I7U01BK-A」です。
資料作成などの事務作業は幅広くこなせるほか、軽いプログラミング用途にも対応できます。
- 大学生用パソコン(理系)にMacとWindowsどちらがおすすめ?
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大学生用パソコン(理系)には、Windowsのほうがおすすめです。
同じ価格帯ならWindowsのほうが高性能でコスパが良いほか、CAD系ソフトや一部の開発環境はWindows向けに最適化されています。
大学生用パソコン(理系)のスペックは?まとめ
モデル | ![]() mouse A4-A5U01SR-B | ![]() mouse A5-A5A01SR-A | ![]() mouse A5-I7U01BK-A | ![]() mouse K5-I7G50BK-B |
---|---|---|---|---|
CPU | Ryzen 5 7430U | Ryzen 5 7430U | Core i7-12650H | Core i7-12700H |
GPU | Radeon グラフィックス | Radeon グラフィックス | インテル UHD グラフィックス | RTX 2050 Laptop |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD | 256GB SSD | 500GB SSD | 500GB SSD |
ディスプレイ | 14型 フルHD | 15.6型 フルHD | 15.6型 フルHD | 15.6型 フルHD |
おすすめ用途 | 安価で買える 国内生産PCが良い | オンライン通話を 快適にしたい | 軽いプログラミングを こなしたい | 機械学習に 対応できるPCが欲しい |
大学生用パソコン(理系)には、少なくともCore i5以上のCPUや8GB以上のメモリを搭載したモデルがおすすめです。
レポート作成だけでなく、プログラミングや解析ソフトの使用を想定すると、一般の大学生向けモデルよりも高いスペックが求められます。
用途別に最適なスペックやおすすめモデルは記事内で紹介したので、ぜひPC選びの参考にしてみてください。