2025年2月20日に発売されたRTX 5070Tiについて、評価や性能について気になる方も多いでしょう。
この記事では、RTX 5070Tiを実際に利用した人の口コミや評判を元に、RTX 5070Tiがどういうグラボなのか?おすすめできる人はどんな人なのかなどを解説します。
コスパが高いと評判のRTX 5070Tiは、実際はゲームでどんなパフォーマンスを発揮できるのか具体的に知りたい方は、ぜひ参考にしてください!
RTX5070Ti搭載おすすめゲーミングPCPC
RTX 5070Tiの評価まとめ
当サイトの評価としては、RTX 4070Tiに比べて消費電力が285Wから300Wへ増えてしまっている点が気になる一方で、定価はほぼ変わらずAI処理に優れVRAMも16GBへグレードアップしているのでコスパは上がっています。
よって、RTX 4070シリーズから乗り換えた場合、AI生成のスムーズさとDLSS4対応ゲームにおいて快適な映像を体感できるでしょう。
そのため、4Kが行けるPCをこれから購入したい方や4070シリーズからの移行をしたい方におすすめです。
RTX 5070Tiを利用したユーザーの評価は?
XでRTX 5070Ti利用者の評判を4件リサーチした結果を元に、良いところと悪いところの検証をしていきます。
価格や実際のゲーム性能についても紹介していますので、気になる方は要チェックです。
悪い評価・デメリット
- 発売したばかりで在庫がなく割高
- 欠陥品が一部流通している
悪い評判の多くは、在庫不足による割高という現状と、欠陥品が一部流通してしまっているという評判でした。
ただし、どれもメーカーが対応することが決定しているので、少し待てば解決することでもあります。
発売したばかりで在庫がなく割高
最新グラボのアッパーミドルということでかなり人気のモデルなため、発売してからまだ時間が経っていない現状はBTOの搭載PCやグラボ単体の在庫がほとんどない状況です。
価格がその分高騰してしまっているので今は手を出しにくいですが、少し待てば定価で流通するようになります。
欠陥品が一部流通している
ROPとは簡単に言うと最終的なグラフィックの処理を反映させるパーツのひとつなのですが、ROPの搭載数がカタログスペックよりも少ないモデルが一部流通しているとのことです。
メーカーに連絡すれば交換対応してくれて、欠陥品の数が少ないとは言え、それでも手間がかかるのでそういう点でマイナスの評価が多くあります。
良い評価・メリット
- 定価ならコスパが高い
- 最新ゲームを非常に快適に遊べる
良い評価は定価で見た場合ならほかのモデルと比較してもかなりコスパが高いということと、高いゲーム性能で満足感を得られている点です。
入手困難のグラボですが、それは今だけの話なので時期を考えずに見た場合はかなり優秀なグラボと言えます。
定価ならコスパが高い
上位モデルのRTX 5080と5070Tiのスペック差が、前シリーズに比べて差が縮まっているのでほぼハイエンドモデルと言って良いグラボに位置するため、コスパが高いという声が多くあります。
現状の高騰している時期ではあまりコスパは高いとは言いにくいですが、他のモデルも割高なのでコスパの高さは相対的に高いと思います。
最新ゲームを非常に快適に遊べる
重めの負荷がかかると評判の『モンハンワイルズ』ですが、フルHDならフレーム生成ありで200fps近い滑らかな映像を維持できます。
WQHDでも100fps超えのユーザーも見かけたので、かなり余裕のあるゲーム環境が整えられるグラボです。
RTX 5070Tiの性能比較まとめ
RTX 5070Tiの性能比較について知りたいユーザーに向け、一世代前のグラボやRTX5000台での性能について比較した結果を紹介していきます。
他のグラボと比較して、RTX 5070Tiはどれくらいの立ち位置なのか気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
一世代前のグラボとの比較
RTX 5070Ti | RTX 4070Ti | |
---|---|---|
NVIDIA CUDAコア | 8960 | 7680 |
Shaderコア | Blackwell | Ada Lovelace 40 TFLOPS |
Tensorコア | 第 5 世代 1406 AI TOPS | 第 3 世代 93 TFLOPS |
レイトレーシングコア | 第 4 世代 133 TFLOPS | 第 4 世代 641 AI TOPS |
ブースト クロック | 2.45GHz | 2.61GHz |
ベース クロック | 2.30GHz | 2.31GHz |
メモリ | 16 GB GDDR7 | 12 GB GDDR6X |
メモリ帯域幅 | 256-bit | 192-bit |
最大解像度 リフレッシュ レート | DSC、HDR で 4K 480Hz もしくは 8K 120Hz | DSC、HDR で 4K 240Hz もしくは 8K 60Hz |
TGP | 300W | 285W |
RTX 4070Tiと比較すると、まずAI処理を行うコアが約2倍近く増加しているので、AI画像生成が素早くDLSSの質が上がるなどの恩恵が得られるようになっています。
VRAMは4GB増加しているので、グラフィックの負荷が重めのオープンワールド系のゲームで特に真価を発揮できるスペックです。
それでいてTGPは15Wしか上がっていないので、ワットパフォーマンスは他モデルに比べてもかなり高めのモデルであることがわかります。
RTX5000台での比較
RTX 5070 | RTX 5070Ti | RTX 5080 | RTX 5090 | |
---|---|---|---|---|
アーキテクチャ | Blackwell | Blackwell | Blackwell | Blackwell |
DLSS | DLSS 4 | DLSS 4 | DLSS 4 | DLSS 4 |
AI TOPS | 988 | 1406 | 1801 | 3352 |
Tensorコア | 第5世代 | 第5世代 | 第5世代 | 第5世代 |
レイトレーシングコア | 第4世代 | 第4世代 | 第4世代 | 第4世代 |
NVIDIA Encoder | 第9世代×1 | 第9世代×2 | 第9世代×2 | 第9世代×3 |
NVIDIA Decoder | 第6世代×1 | 第6世代×1 | 第6世代×2 | 第6世代×2 |
メモリ | 12 GB・GDDR7 | 16 GB・GDDR7 | 16 GB・GDDR7 | 32 GB・GDDR7 |
メモリ帯域幅 | 672 GB/sec | 896 GB/sec | 960 GB/sec | 1792 GB/sec |
RTX5000台で比較したときにパット見て目を引くところは、RTX 5070TiはVRAM16GBを搭載しているモデルの中では一番グレードが低いグラボな点です。
もうこれからの時代VRAM8GBじゃ厳しいと言われる現状、12GBでもまだしばらくは大丈夫だけど本当は16GBは欲しい!という方にはピッタリのグラボではないでしょうか。
5070と比べてもTiになることでかなりスペックアップしているので、少しの予算アップで満足感も変わってくると思います。
RTX 5070Tiのベンチマーク比較
GPU名 | 3DMark Time Spy Graphics |
---|---|
RTX4060 | 10810 |
RTX4060Ti | 13603 |
RTX4070 | 17185 |
RTX4070 SUPER | 21011 |
RTX4070Ti | 22711 |
RTX4070Ti SUPER | 20997 |
RTX4080 | 28011 |
RTX4080 SUPER | 28554 |
RTX4090 | 35401 |
RTX 5070 | – |
RTX 5070 Ti | 28740 |
RTX 5080 | 34155 |
RTX 5090 | 47011 |
3DMark Time Spy GraphicsとはGPUのグラフィック処理性能の高さを表す指標で、高ければ高いほど高画質かつ高fpsを実現可能です。
現在の水準で言うと、10000スコアもあれば最新ゲームをフルHDで快適に遊べますが、RTX 5070Tiは28,000スコアとかなり高い数値を出しています。
そのため、現行のゲームならDLSSも併用すれば基本的に4K・最高画質・60fpsで遊べるハイエンドなグラボと言えます。
RTX 5070Tiの値段は?
GPU名 | 値段(定価) |
---|---|
RTX4060 | 52,800円 |
RTX4060Ti | 67800円 |
RTX4070 | 99,800円 |
RTX4070 SUPER | 95,480円 |
RTX4070Ti | 139,800円 |
RTX4070Ti SUPER | 169,800円 |
RTX4080(16GB) | 219,800円 |
RTX4080 SUPER | 162,800円 |
RTX4090 | 298,000円 |
RTX 5070 | 108,800円 |
RTX 5070 Ti | 148,800円 |
RTX 5080 | 198,800円 |
RTX 5090 | 393,800円 |
RTX 5070Tiの値段は定価148,800円となってはいますが2025年2月現在、在庫状況と円安の影響で約20万円以上のモデルしかありません。
そのため、今の時点ではかなりコスパが悪いと言わざるを得ないグラボになってしまっていますが、供給が落ち着いてくれば価格相応の4Kを視野に入れることができる優秀なグラボではあります。
RTX 5070Tiの消費電力は?
GPU名 | 消費電力(TGP) |
---|---|
RTX4060 | 115W |
RTX4060Ti | 160W |
RTX4070 | 200W |
RTX4070 SUPER | 220W |
RTX4070Ti | 285W |
RTX4070Ti SUPER | 285W |
RTX4080 | 320W |
RTX4080 SUPER | 320W |
RTX4090 | 450W |
RTX 5070 | 250W |
RTX 5070 Ti | 300W |
RTX 5080 | 360W |
RTX 5090 | 575W |
RTX 5070TiはTGP300Wと4070Tiに比べて15Wほどアップしていますが、性能はそれ以上にパワーアップしているのでワットパフォーマンスは高めです。
推奨電源は750Wなので、そこまで大容量の電源を用意しなくても運用できるのも嬉しいポイントです。
4Kを安定して運用できるグラボの中で言えば一番消費電力は優しめと言えます。
RTX 5070Tiを搭載するおすすめゲーミングPCまとめ
RTX 5070Tiを搭載するおすすめゲーミングPCについて紹介します。
目的別に2モデルを厳選していますので、ぜひチェックしてみてください。
【動画編集もサクサク】RTX 5070Ti高コスパモデル
G TUNE FG-A7G7T
CPU:Ryzen 7 9700X
GPU:RTX 5070Ti
メモリ:32GB
ストレージ:2TB Gen4 SSD
メリット | デメリット |
---|---|
相応のCPUを合わせたモデルの中ではコスパ重視モデル 重めのゲームでWQHD60fps以上を安定して維持できる 動画編集なども高水準な環境で行える | ゲームによってはCPUがボトルネックになる |
動画編集という面でIntel製のCPUに遅れを取っていたAMDですが、9000番台CPUでコアスペックが強化されたため、本モデルは動画編集もサクッと行える汎用性の高いモデルです。
ゲーム性能は重量級ゲームでもWQHD解像度で60fps以上を安定して維持できるスペックなので、そこまで重くないゲームなら4Kでもヌルヌルと滑らかな映像を楽しめます。
ゲーム特化のCPUと比べると、ボトルネックを感じることもあるかもしれませんが、かなりハードなグラフィック設定でプレイしなければ気にならないレベルです。
【ゲーム特化CPU】現状最強のゲーム用CPUを搭載
G TUNE FG-A7G7T
CPU:Ryzen 7 9800X3D
GPU:RTX 5070 Ti
メモリ:32GB
ストレージ:2TB Gen4 SSD
メリット | デメリット |
---|---|
AMDのゲーム特化CPUの最高モデルを搭載 あらゆるゲームを4K60fps以上で遊べる カスタマイズせずにそのまま快適に使える | 動画配信も視野にいれるならメモリ増設するのが理想 |
AMDのゲーム特化CPUのRyzen 7 9800X3Dと組み合わせたので、RTX 5070Tiの性能を100%発揮できる理想的なモデルです。
あらゆるゲームを4K60fps以上安定で遊べる性能に加えて、メモリを増設すれば動画配信用のPCとしても活躍できます。
「4Kまで欲張らないけど、一回PC買ったらしばらく買い替えたくない!」という方にとっても、フルHDのガチ環境を5年以上何も心配なく維持できるのでおすすめです。
BTOショップによる特徴の違い
RTX 5070Ti搭載のゲーミングPCを購入する場合、BTOショップを利用するのがほとんどですが、BTOショップといっても多くの大手ショップがあるので迷ってしまう方が多いと思います。
どのショップでも取り扱っているゲーミングPC自体の性能や価格に、そこまで大きな差はありませんが、デザインやコラボモデルの種類などに差があるので、見た目や特典などのサービスで決めるのが良いでしょう。
ここでは、主要なBTOショップである「ドスパラ」「マウスコンピュータ」「パソコン工房」それぞれの特徴と、ゲーミングブランドの紹介をします。
ドスパラ【GALLERIA】

ガレリアはドスパラが展開するゲーミングPCブランドで、eスポーツ大会などにもデバイス提供をしていて、一般~プロまで幅広く親しまれています。
ドスパラ自体の大きな特徴として、「納期が早い」事が挙げられます。需要が多くて在庫が少ないもの以外はだいたい「最短翌日発送」なので、なるべく早くPCが欲しい方におすすめです。
定期的にVtuberや大手ストリーマーとのコラボモデルを販売し、特典としてステッカーなどが付属しているので、ゲーミングPCを購入する際にはコラボモデルもチェックしてみましょう。
マウスコンピューター【G-Tune】

G-Tuneはマウスコンピューターが展開するゲーミングPCブランドで、プロ選手などにも数多くPCを提供しており、競技シーンでも数多く取り扱われているので、信頼性が高いです。
他のBTOショップと比べて、特に電源に余裕を持たせているので、構成変更やパーツを増設したりと拡張のしやすいゲーミングPCといえます。
また、マウスコンピューターはすべての製造工程を日本国内で行っているので、安心感が高いのも人気のポイントです。
パソコン工房【Level∞】

Level∞は、パソコン工房が展開するゲーミングPCブランドです。
大手ストリーマー・声優・Vtuber・プロチームなど幅広いコラボモデルに加えて、ゲーム推奨モデルも数多く扱っているので、お気に入りの有名人コラボモデルがほしい方や、ハマっているゲーム推奨モデルがほしい方におすすめです。
また、細かく構成パーツを変えたモデルが多く、細かく価格帯を絞って選べるので、PCパーツにある程度知識がある方には選ぶ楽しさがあります。
RTX 5070Tiに関するよくある質問
- RTX 5070TiはAmazonで購入できる?
-
定価に近い価格は現状厳しいですが、在庫があれば購入することができます。
- 発売日はいつ?
-
2025年2月20日から発売しています。
- 消費電力はどれくらい?
-
300Wなので、推奨電源容量は750W以上になります。
- RTX 5070Ti搭載ゲーミングPCはマウスコンピューターで買える?
-
マウスコンピュータにRTX5070Ti搭載モデルがリリースされているので、在庫があれば購入できます。
おすすめモデルは最新スペックで統一されていて、カスタマイズの煩わしさもないので初心者の方にも優しい作りです、
- RTX 5070Tiでモンハンワイルズを快適に遊べる?
-
フルHDなら200fps近い環境で、WQHDなら100fpsあたりで遊ぶことができます。
4Kになるとフレーム生成ありでも60fpsを切る場面が出てくる可能性はありますが、基本的に60fps以上で遊べます。
RTX 5070Tiの評価まとめ
RTX 5070Tiは価格をなるべく抑えながらも4K60fpsやフルHD200fps超えを狙えるコスパの高いグラボです。
発売したばかりで高騰しているのであまりいい印象はありませんが、定価で流通してくればかなり人気が出るモデルだと思います。
5000シリーズは今後のAIコンテンツや、DLSS4の対応アプリが増えてくることも考えると、将来性もかなりあるので買い替えるならなるべく5000シリーズで行きたいところですね!