MATLAB用ノートパソコンは、用途によって必要なスペックが大きく変わります。
まずはMATLABを使用する用途を明確にし、必要なスペックを割り出してから購入するモデルを選びましょう。
この記事ではMATLAB用ノートパソコンのおすすめや、MATLAB向けPCスペックの目安などについて解説していきます。
モデル | ![]() mouse A5-A5A01SR-A | ![]() G TUNE P5-I7G60WT-B | ![]() DAIV Z6-I9G70SR-A | ![]() DAIV N8-I9G90BK-A |
---|---|---|---|---|
CPU | Ryzen 5 7430U | Core i7-13620H | Core i9-13900H | Core Ultra 9 275HX |
GPU | AMD Radeon グラフィックス | RTX 4060 Laptop GPU | RTX 4070 Laptop GPU | RTX 5090 Laptop GPU |
メモリ | 8GB | 16GB | 32GB | 32GB |
ストレージ | 256GB SSD | 500GB SSD | 1TB SSD | 2TB |
ディスプレイ | 15.6型 | 15.6型 144Hz | 16型 Dolby Vision対応 | 18型 DCI-P3 100% |
価格 | 79,800円 | 179,800円 | 369,800円 | 716,800円 |
おすすめ用途 | できるだけ安価に MATLABを使用したい | マルチな使用に向いた 高コスパモデルが良い | MATLABの全ての機能を 快適に使用したい | AIディープラーニングや 複雑なシミュレーションを 扱いたい |
当サイトでは、プログラミング用ノートパソコンで安いおすすめモデルは?という記事も公開していますので、気になる方はチェックしてみてください。
MATLAB用ノートパソコンのおすすめは?

以下より、MATLAB用ノートパソコンのおすすめを紹介していきます。
CUDAにはNVIDIA GPUが必須な点や、コスパの面から主にWindowsを紹介します。
【プログラミング初心者向け】8万円代の格安ノートPC
mouse A5-A5A01SR-A
CPU:AMD Ryzen 5 7430U プロセッサ
GPU:AMD Radeon グラフィックス
メモリ:8GB
ストレージ:256GB SSD
メリット | デメリット |
---|---|
価格が安い プログラミングや簡易なデータ解析も行える MATLABの必要スペックを満たしている | 複雑な構造の作成やデータ解析には向かない グラボ非搭載なのでCUDAは使用できない |
できるだけ安価にMATLABが使用できる環境が欲しい方におすすめのモデルです。
8万円台の安価なモデルですが、MATLABの必要スペックを満たしているので、重くない機能なら快適に利用できます。
プログラミングは勿論、簡易なデータ解析も行えるので、試しに使用してみたい方や簡単に使いたい初心者の方におすすめです。
ただし、大規模な構造の作成や複雑なデータの解析をするにはスペック不足な点には注意が必要です。
【高コスパ】グラボ搭載の高コスパノートPC
G TUNE P5-I7G60WT-B
CPU: Core i7-13620H
GPU:RTX 4060 Laptop GPU
メモリ:16GB
ストレージ:500GB SSD
メリット | デメリット |
---|---|
価格と搭載パーツのバランスが良くコスパが高い グラボ搭載でグラフィック系の制作にも強い CUDA対応のNVIDIAグラボを搭載 | 科学技術計算など負荷の高すぎる計算には向かない |
グラボを搭載した高コスパなモデルが欲しい方におすすめのモデルです。
価格と搭載パーツのバランスが良く、コスパが高いので多くの用途で人気となっているモデルです。
グラボを搭載しているためグラフィック系の制作にも強く、アプリ開発やグラフ制作がより快適に行えます。
CUDA対応のNVIDIAグラボを搭載しているので、GPUによる並列計算の高速化によって計算や画像処理が高速で行えます。
【推奨スペック】すべての機能を快適に使用できるモデル
DAIV Z6-I9G70SR-A
CPU:Core i9-13900H
GPU:RTX 4070 Laptop GPU
メモリ:32GB
ストレージ:1TB SSD
メリット | デメリット |
---|---|
業務での使用や複雑な計算にも向いている MATLABすべての機能を快適に使用可能 3次元画像データなど大容量データも快適に扱える | AIディープラーニングなど、極度に重い作業には向かない |
MATLABの機能をすべて快適に使用したい方におすすめのモデルです。
業務での複雑な計算や3次元画像データの取り扱いなど、対応できる幅が非常に広いスペックなので、当サイトはこちらのモデルを推奨しています。
アプリ作成の際にはプレビューへの移行などが非常に快適なので、ストレスのない開発を行える環境です。
業務や研究、大学での使用を考えている方にはこちらのモデルが特におすすめです。
【最高スペック】AIディープラーニングや複雑なシミュレーション向けPC
DAIV N8-I9G90BK-A
CPU:Core Ultra 9 275HX
GPU:RTX 5090 Laptop GPU
メモリ:32GB
ストレージ:2TB SSD
メリット | デメリット |
---|---|
特に重いデータを快適に扱えるスペック 現行最高の性能を持ったノートPC 科学やAIを専門とする方には特におすすめ | 性能に応じて価格設定が高額になっている |
大容量データを扱う機会の多い方におすすめのモデルです。
現行モデルの中では最高性能のノートパソコンで、メモリを64GB以上に増設することでビッグデータの扱いも快適に行えます。
特に、AIやディープラーニング・複雑なシミュレーションに向いたスペックと言えるので、科学やAIを専門とする方にもおすすめです。
MATLAB CUDAの並列演算能力を最大限発揮して、高速かつ快適に作業を行えます。
MATLAB用ノートパソコンに必要なPCスペックは?

以下より、MATLAB用ノートパソコンに必要なPCスペックについて紹介していきます。
MATLABでは、ソフトとの相性やコスパ・カスタマイズ性から、MacではなくWindowsのモデルを購入するのがおすすめです。
必要スペック(基本計算レベル)
OS | Windows 11 (version 22H2 or higher) Windows 10 (version 22H2) Windows Server 2025 Windows Server 2022 |
---|---|
CPU | 2core以上のIntel or AMD x86-64 processor |
GPU | オンボード以上 |
メモリ | 8 GBメモリ以上 |
ストレージ | 24 GBの空き容量 |
ディスプレイ | 14インチ以上 |
基本計算レベルのスペック(動作環境)については、上記程度のPCスペックが必要です。
ただし、MATLABを動作するために最低限必要なスペックなので、他の機能も使いたい方にはおすすめできません。
解析やシミュレーションを行うなら、次に紹介するスペックを参考にしてください。
推奨スペック(中規模解析・シミュレーションレベル)
OS | Windows 11 (version 22H2 or higher) Windows 10 (version 22H2) Windows Server 2025 Windows Server 2022 |
---|---|
CPU | 4core以上かつAVX2をサポートしているIntel or AMD x86-64 processor以上 |
GPU | RTX4070以上 |
メモリ | 16 GBメモリ以上 |
ストレージ | 500GB以上 |
ディスプレイ | 15インチ以上 |
中規模解析・シミュレーションを含めたMATLABの多くの機能を使う場合、上記程度のPCスペックが必要です。
特に、NVIDIAのグラボを搭載した環境であればCUDAを使用した計算の高速化が可能なので、グラボはNVIDIA製を選びましょう。
当サイトとしては、MATLABを使用するなら上記以上のスペックを推奨しています。
最強スペック(大規模データ解析レベル)
OS | Windows 11 (version 22H2 or higher) Windows 10 (version 22H2) Windows Server 2025 Windows Server 2022 |
---|---|
CPU | Core Ultra 9 275HX以上 |
GPU | RTX5080以上 |
メモリ | 64GBメモリ以上 |
ストレージ | 1TB以上 |
ディスプレイ | 15インチ以上 |
大規模データ解析やディープラーニング、複雑なシミュレーションを行う方には上記のスペックがおすすめです。
大容量の情報を扱う場合、CUDAを用いた高速化は大きなメリットとなるため、高性能のNVIDIAグラボを搭載した環境を選びましょう。
また、CPU性能はとにかく妥協できないので、現行で最高クラスのCPUを搭載する必要があります。
MATLAB用ノートパソコンを選ぶ際のポイントは?
MATLAB用ノートパソコンを選ぶ際には、用途に合うモデルかどうかを重視して選びましょう。
用途によっては購入後に困ることもあるため、運用方法を明確にして、自身に合ったモデルを選ぶのがおすすめです。
デスクトップと比較して用途に合う方を選ぼう
- 持ち運びができ、カフェや出張先でも作業できる
- バッテリー駆動が可能で、電源に依存しない
- 拡張性が低く、パーツの交換や増設が難しい
- 高負荷作業では熱がこもりやすく、パフォーマンスが落ちやすい
- 拡張性が高く、パーツの交換・追加が容易
- 長時間の高負荷作業にも安定して対応できる
- 持ち運びができず、設置スペースが必要
- PC知識がないとデスクトップの恩恵を受けにくい
ノートパソコン・デスクトップはどちらも一長一短あるので、自分に合ったモデルを選ぶことが大切です。
ノートパソコンは持ち運びのしやすさと、バッテリー駆動ができる点が非常に大きなメリットになっています。
一方、デスクトップは拡張性が高く、パーツの交換・追加が容易な点や、排熱効率が良く長時間の高負荷作業に向いている点がメリットです。
どちらのモデルでもすべての用途で問題なくMATLABを使用できるので、好みで決めて問題ありません。
用途ごとに必要なスペックをチェックしておこう
PCのスペックが足りなくてMATLAB動かない
— のぶてるolllllllo (@nobterrr) April 28, 2016
MATLABを使用する作業の中でも、用途ごとに必要となるスペックは大きく変わります。
調べずに価格だけで購入してしまうと、目当ての用途でまともに使えないこともあるので、まずは用途を明確に決めてから選びましょう。
搭載するメモリ容量には注意が必要
昨日信じて実行したMATLABくん、メモリ不足で今朝静かに息を引き取ってて悲しい…… pic.twitter.com/3SKtdRDG0B
— したろう (@shitaro2021) October 4, 2019
計算途中でメモリが不足してしまった場合、計算が中断されてしまうので搭載するメモリ容量は特に気を付けましょう。
特に重い計算や解析をする場合、寝ている間に計算をしておくということも多いと思われますが、中断されると一晩が無駄になってしまいます。
大容量のデータを扱う場合は、32GB~64GB程度のメモリを搭載するのがおすすめです。
MATLAB用ノートパソコンの購入におすすめのBTOパソコンショップ
BTOパソコンショップとは、受注生産方式でコスパの良いパソコンを販売しているショップのことです。
PCの構成を専門的な知識なしで自由度高く変更できるため、簡単に理想のスペックを実現できます。
ここでは、主要なBTOショップである「ドスパラ」「マウスコンピュータ」「パソコン工房」それぞれの特徴について、解説していきます。
ドスパラ

ドスパラは、株式会社サードウェーブが展開している歴史あるBTOパソコンブランドです。
即日出荷に対応した製品も多く、スピーディーな納品を重視する方にとって非常に便利なサービスを提供しています。
ラインナップはゲーミングPCに限らず、ビジネス向けの機種も豊富で、コストパフォーマンスに優れたモデルが揃っているのも魅力のひとつです。
マウスコンピューター

マウスコンピューターは、株式会社マウスコンピューターが展開する国内生産にこだわる信頼性の高いBTOブランドです。
全モデルで品質の安定感があり、24時間365日対応のサポート体制が用意されているため、万が一のトラブル時にも安心して相談できます。
法人向けの導入実績も豊富で、ビジネスシーンでも安心して使える実力派メーカーです。
パソコン工房

パソコン工房は、株式会社ユニットコムが展開する全国に実店舗を構えるBTOパソコンブランドです。
高いカスタマイズ性と手頃な価格帯が特徴で、用途や予算に応じて自分だけの1台を組みやすいのが魅力です。
また、実店舗でスタッフと直接相談できるため、ネット注文に不安がある方でも安心して購入できます。
MATLABのスペック・おすすめパソコンに関するよくある質問
ここからは、MATLABのスペック・おすすめパソコンに関するよくある質問と回答について、まとめて紹介していきます。
- MATLABのインストール容量は?
-
すべてのデータをインストールするためには、約24GBの容量が必要です。
- MATLABをノートパソコンで動かす場合のメリットは?
-
作業環境の持ち運びが容易である点や、バッテリー駆動が可能な点が大きなメリットです。
特に、電源に依存しない環境は、少人数での研究や検討で非常に重宝します。
- MATLABでPCスペックはどれくらい必要?
-
当サイトでは、4core以上かつAVX2をサポートしているIntel or AMD x86-64 processor以上のCPUとRTX4070以上のグラボ、16GB以上のメモリを搭載した環境を推奨しています。
上記スペックなら、中規模程度の計算やシミュレーションを快適に行うことができます。
- MATLAB用ノートパソコンにグラボは必要?
-
MATLAB用ノートパソコンには、NVIDIA製のグラボを搭載した環境が特におすすめです。
計算や処理を高速化できるMATLAB CUDAはNVIDIA製のグラボを搭載した環境でしか扱えないため、中規模以上のデータを扱う環境なら必須レベルと言えます。
MATLAB用ノートパソコンのおすすめは?まとめ
モデル | ![]() mouse A5-A5A01SR-A | ![]() G TUNE P5-I7G60WT-B | ![]() DAIV Z6-I9G70SR-A | ![]() DAIV N8-I9G90BK-A |
---|---|---|---|---|
CPU | Ryzen 5 7430U | Core i7-13620H | Core i9-13900H | Core Ultra 9 275HX |
GPU | AMD Radeon グラフィックス | RTX 4060 Laptop GPU | RTX 4070 Laptop GPU | RTX 5090 Laptop GPU |
メモリ | 8GB | 16GB | 32GB | 32GB |
ストレージ | 256GB SSD | 500GB SSD | 1TB SSD | 2TB |
ディスプレイ | 15.6型 | 15.6型 144Hz | 16型 Dolby Vision対応 | 18型 DCI-P3 100% |
価格 | 79,800円 | 179,800円 | 369,800円 | 716,800円 |
おすすめ用途 | できるだけ安価に MATLABを使用したい | マルチな使用に向いた 高コスパモデルが良い | MATLABの全ての機能を 快適に使用したい | AIディープラーニングや 複雑なシミュレーションを 扱いたい |
MATLAB用ノートパソコンは、用途によって必要なスペックが大きく変わります。
NVIDIA製のグラボを搭載した環境であれば、MATLAB CUDAを使用して計算や処理の高速化ができるため、非常に便利です。
また、中規模以上のデータを扱う場合は計算時のメモリ不足を回避するためにも、少なくとも16GB以上、可能なら32GB以上のメモリを搭載しておきましょう。
当サイトでは、プログラミング用ノートパソコンで安いおすすめモデルは?という記事も公開していますので、気になる方はチェックしてみてください。