結論、ゲーミングPCでも本格的なイラスト制作は可能です。
この記事では、ゲームもイラストも両立するならどのくらいのスペックがいるのか?予算はどのくらい必要なのか気になっている方へ向けて、ゲーム用も兼ねたイラスト用PCのおすすめモデルを紹介します。
モデル | ![]() NEXTGEAR JG-A5G5A | ![]() NEXTGEAR JG-A5G60(5点セット) | ![]() NEXTGEAR JG-A7G6T | ![]() GALLERIA XL7C-R46 |
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CPU | Ryzen 5 4500 | Ryzen 5 4500 | Ryzen 7 7700 | Core Ultra 7 155H |
GPU | RTX 3050 | RTX 4060 | RTX 4060 Ti | RTX 4060 |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | 1TB (NVMe)SSD | 500GB (NVMe) SSD | 1TB (Gen4)SSD | 1TB SSD |
目的 | なるべく安価な モデルが良い | 周辺機器も一緒に 揃えたい | 最新ゲームを 一通り遊びたい | 高性能モニターの ゲーミングノートが良い |
ゲーミングPC含むモデルを厳選!
イラスト制作に必要なスペック・動作環境

イラストや漫画制作向けソフトは、動画編集ソフトなどと比較して要求スペックは高くありません。
以下では、イラスト制作用のアプリとして一般的なCLIP STUDIOを例にして動作環境や筆者が考える推奨スペックを解説していきます。
必要スペック
CPU | SSE2に対応したIntel AMD製CPU(2000年以降に発売されたモデル) |
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GPU | OpenGL 2.1に対応したGPU(2006年以降のモデル) |
OS | Windows10・11 |
解像度 | WXGA(1280×768)以上推奨 |
メモリ | 8GB以上推奨 |
VRAM | 256MB以上 |
容量 | 3GB以上 |
SSE2に対応しているCPUが登場したのは2000年、OpenGL 2.1に対応しているGPUが登場したのは2006年のため、CPU・GPU共によほど古いパーツでなければ対応しています。
解像度やVRAMの要求スペックも低いですが、このスペックでクリスタを動かしても、イラストの解像度が悪く、VRAMが少ないために動作が重くなる可能性が高いです。
【クリエイター向け】本当に快適に使うためのスペック
CPU | Intel Core i7以上、AMD Ryzen 7以上 |
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GPU | GeForce GTX 1660以上 |
メモリ | 16GB以上 |
OS | Windows10・11 |
解像度 | フルHD(1920×1080)以上 |
容量 | 500GB以上のSSD |
クリスタやAdobeを使って3Dイラストの作成やほかのソフトとのマルチタスクを検討しているなら、上記のスペックを満たしたモデルがおすすめです。
公式推奨スペックよりも一回り以上高性能なパーツを指定していますが、2019年当時のエントリーモデルでも十分満たせます。
ゲーミングPC含むモデルを厳選!
イラスト制作やPCゲームのプレイにはWindowsとMacのどちらがおすすめ?
- クリスタ以外にもOSに対応しているアプリの種類が豊富
- 周辺機器やパーツ構成を変えやすい
- Mac特化のクリエイターアプリは使いにくい
- クリエイター系アプリへの最適化が進んでいる
- Mシリーズの内蔵GPUの性能が高い
- アップルストア一つでトラブル対応できる
- 価格が高い
- 拡張性がない
結論から言うと、クリスタなどを扱うために選ぶOSはWindowsとMacどちらで使用しても問題ありません。
クリスタはWindowsとMacどちらにも対応しており、はっきりどちらが優れているとは言い難いでしょう。
違いとして、WindowsPCはUSBや周辺機器の対応製品が豊富なので、サブモニターやマウス・ペンタブなどを好きなメーカーで揃えやすいのが大きなメリットです。
Macは独自端子があるので社外品の周辺機器を使いにくいですが、サポートを一括で請け負ってくれるので、困ったときにはアップルストアに駆け込めば良いという安心感があります。
イラスト制作におすすめのゲーミングPC・ノートパソコンまとめ

ここからはイラスト制作を快適に行える、ゲーミングPCを含むおすすめモデルについていくつか紹介します。
低価格モデルからハイスペックモデルまで、目的別に厳選していますので、ぜひチェックしてみてください。
- 品質が高く信頼できる製品かどうか
- 同価格帯のなかで特にコスパが優れているかどうか
- 今後長い間快適に使用できるかどうか
【格安のゲーミングPC】RTX 3050搭載モデル
NEXTGEAR JG-A5G60
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:RTX 3050
メモリ:16GB
ストレージ:1TB NVMe SSD
メリット | デメリット |
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価格が安い クリスタやAdobeシリーズを快適に動かせる 中量級くらいのPCゲームを標準画質で遊べる | グラフィックの質が高い最新ゲームは厳しい |
なるべく安くPCゲームを遊べるスペックを確保して、クリスタやAdobeもサクサク動くゲーミングPCを求めている方におすすめの格安モデルです。
クリスタを始めとしたイラスト系アプリの要求スペックを大きく超えるスペックで、『Apex』くらいのゲームなら標準画質で問題なく遊べるほどのゲーム性能も確保しています。
価格は約12万円とクリエイター・ゲームPCとして格安な部類で、ストレージも1TBと多めに積んでいるのでイラスト制作を行いながらPCゲームもたしなめる汎用性の高いモデルです。
【周辺機器も揃えたい方に最適】RTX 4060搭載5点セットモデル
NEXTGEAR JG-A5G60(5点セット)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:RTX 4060
メモリ:16GB
ストレージ:1TB NVMe SSD
メリット | デメリット |
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単品で買うよりも安く揃えられる イラストだけでなく動画制作も行える セットに付属するモニターの品質が良い | 4Kなどの高解像度はスペック的に厳しい |
「PC環境を一回の買い物で整えたい!」「どんな周辺機器を選んだらいいのかわからない!」という方におすすめなのが、こちらのスターターセット。
単品で買うよりもセット割引で約一万円ほどお得なので、コスパよくゲーミングPC環境を揃えたい方にもってこいのセットです。
PC本体はクリスタはもちろんあらゆるクリエイター系アプリをサクサク動かせるスペックを確保し、付属するモニターは老舗ブランドのiiyamaが制作するFAST IPSパネルなので、競技性の高いゲームにもイラスト制作にも使える万能モニターでかなりお買い得。
ゲーミング周辺機器はイラスト制作用にも応用が効くので、ゲームとイラスト制作を両立した環境をお得に揃えたい方にもおすすめです。
【高解像度も視野】8コア高性能CPUとRTX 4060Tiでサクサク動画編集
NEXTGEAR JG-A7G6T
CPU:Ryzen 7 7700
GPU:RTX 4060 Ti
メモリ:16GB
ストレージ:1TB NVMe SSD
メリット | デメリット |
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フルHD~4Kの動画編集を快適に行える 最新ゲームを高画質で遊べる メモリを増設すれば高解像度のイラスト制作が可能 | 20万を超える価格帯 |
4Kの動画編集やイラスト制作をやりたい!いろんなPCゲームを高画質にしてもカクつかないスペックが欲しい!という方には、こちらのミドルスペックモデルがおすすめ。
『モンハンワイルズ』などの最新ゲームを高画質でもカクつかずに遊べるスペックを持っているので、イラスト・動画編集を4Kの解像度で行えるほど余裕があります。
そのためにはメモリを32GB以上に増設する必要がありますが、メモリ分の約+1万円の予算でゲームもクリエイター系アプリを快適に動かせるようになるでしょう。
そのため、コスパよくスペックアップしたい場合は、メモリ増設も検討してみてください。
【ノートPC】イラスト制作・PCゲームを持ち運んで快適に行えるモデル
GALLERIA XL7C-R46-6
CPU:Core Ultra 7 155H
GPU:RTX 4060
メモリ:16GB
ストレージ:1TB SSD
メリット | デメリット |
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ハイスタンダードな性能を持ったノートPC 240Hz・2560×1600ドット液晶パネル搭載 AI制作にも向いたCPUを搭載 | デスクトップに比べPC本体のコスパは劣る |
場所を選ばずにノートPCでゲームやイラスト制作を不自由なく行いたい方には、こちらの「RTX 4060」搭載ゲーミングノートPCがおすすめ。
最新ゲームを標準画質以上の環境でカクつかずに遊ぶことができるスペックで、イラスト制作にも使えるWQXGA液晶(2560×1600)かつリフレッシュレート240Hzの高品質な液晶を標準搭載しています。
搭載CPUがAI処理用のAPUを搭載したCore Ultraシリーズなので、イラスト制作にAIも活用したいという方にもおすすめです。
BTOショップによる特徴の違い
イラスト制作用PCを購入する場合、コスパに優れカスタマイズも行えるBTOショップを利用するのがおすすめです。
しかし、BTOショップといっても多くの大手ショップがあるので迷ってしまう方が多いと思います。
どのショップでも取り扱っているゲーミングPC自体の性能や価格に、そこまで大きな差はありませんが、デザインやコラボモデルの種類などに差があるので、見た目や特典などのサービスで決めるのが良いでしょう。
ここでは、主要なBTOショップである「ドスパラ」「マウスコンピュータ」「パソコン工房」それぞれの特徴と、ゲーミングブランドの紹介をします。
ドスパラ【GALLERIA】

ガレリアはドスパラが展開するゲーミングPCブランドで、eスポーツ大会などにもデバイス提供をしていて、一般~プロまで幅広く親しまれています。
ドスパラ自体の大きな特徴として、「納期が早い」事が挙げられます。需要が多くて在庫が少ないもの以外はだいたい「最短翌日発送」なので、なるべく早くPCが欲しい方におすすめです。
定期的にVtuberや大手ストリーマーとのコラボモデルを販売し、特典としてステッカーなどが付属しているので、ゲーミングPCを購入する際にはコラボモデルもチェックしてみましょう。
マウスコンピューター【G-Tune】

G-Tuneはマウスコンピューターが展開するゲーミングPCブランドで、プロ選手などにも数多くPCを提供しており、競技シーンでも数多く取り扱われているので、信頼性が高いです。
他のBTOショップと比べて、特に電源に余裕を持たせているので、構成変更やパーツを増設したりと拡張のしやすいゲーミングPCといえます。
また、マウスコンピューターはすべての製造工程を日本国内で行っているので、安心感が高いのも人気のポイントです。
パソコン工房【Level∞】

Level∞は、パソコン工房が展開するゲーミングPCブランドです。
大手ストリーマー・声優・Vtuber・プロチームなど幅広いコラボモデルに加えて、ゲーム推奨モデルも数多く扱っているので、お気に入りの有名人コラボモデルがほしい方や、ハマっているゲーム推奨モデルがほしい方におすすめです。
また、細かく構成パーツを変えたモデルが多く、細かく価格帯を絞って選べるので、PCパーツにある程度知識がある方には選ぶ楽しさがあります。
ゲーミングPCでイラストを描く際によくある質問
- イラスト制作用デスクトップPCのおすすめモデルはある?
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イラスト制作だけを視野にいれるなら「NEXTGEAR JG-A5G5A」で十分高品質な環境が整います。
動画編集もガッツリやりたいとなると「NEXTGEAR JG-A7G6T」くらいのモデルが必要です。
- ゲーミングPCで液タブは使用できる?
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映像出力端子にHDMIやDPの空きがあるなら接続可能です。
マルチモニターでグラボの端子が埋まっている場合は、液タブを接続する余裕が無くなる可能性があるので事前に確認しておきましょう。
- ゲーミングPCにペンタブは接続できる?
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USB端子に空きがあれば可能です。
もし空きがない場合はUSBハブで空き端子の数を増やすことができるので、事前に端子の空きを確認しておきましょう。
- イラスト制作用ノートパソコンのおすすめは?
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15インチ以上かつ高解像度に対応した液晶パネルを搭載した「GALLERIA XL7C-R46」あたりのモデルがおすすめです。
大きい画面だと単純に作業がしやすくなり、解像度が高いと細かい部分の描き込みが可能になるので、クリエイター向けノートは大きくて解像度の高いモデルを選びましょう。
ゲーミングPC含むモデルを厳選!
ゲーミングPCでイラストを描くことはできる?まとめ
モデル | ![]() NEXTGEAR JG-A5G5A | ![]() NEXTGEAR JG-A5G60(5点セット) | ![]() NEXTGEAR JG-A7G6T | ![]() GALLERIA XL7C-R46 |
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CPU | Ryzen 5 4500 | Ryzen 5 4500 | Ryzen 7 7700 | Core Ultra 7 155H |
GPU | RTX 3050 | RTX 4060 | RTX 4060 Ti | RTX 4060 |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB |
ストレージ | 1TB (NVMe)SSD | 500GB (NVMe) SSD | 1TB (Gen4)SSD | 1TB SSD |
目的 | なるべく安価な モデルが良い | 周辺機器も一緒に 揃えたい | 最新ゲームを 一通り遊びたい | 高性能モニターの ゲーミングノートが良い |
イラスト制作は現在主流のゲーミングPCなら、基本的にどれを選んでも余裕でオーバースペックになります。
ただし、PCゲームのプレイ環境もある一定の水準まで両立したいとなると、そこそこの性能が必要です。
イラスト制作と軽めのゲームもできる程度で良いなら10万円くらいのゲーミングPCでも良いですが、最新ゲームも快適に遊ぶとなると15万円くらいの予算が必要です。
イラスト制作用の環境はPC本体よりもペンタブ・片手デバイスなどにお金がかかるので、軽くゲームもできる程度のゲーミングPCを選び、周辺機器にお金をかけるのがおすすめでしょう。
ゲーミングPC含むモデルを厳選!