BIMソフトのArchicadは、建築モデルの処理負荷が高く、PC性能が不足すると動作が重くなりやすい傾向があります。
快適に作業するなら、Core i7/Ryzen 7クラス以上のCPU、RTX 4060クラスのGPU、メモリ16GB以上を目安に選ぶのがおすすめです。
この記事では、Archicadに必要なスペックの目安やMacとの相性、おすすめノートパソコンを紹介します。
| モデル | ![]() mouse B4-I5U01SR-A | ![]() DAIV R4-I7G50WT-B | ![]() DAIV Z6-I9G70SR-A | ![]() DAIV N6-I9G80BK-C |
|---|---|---|---|---|
| CPU | Core i5-1335U | Core i7-13620H | Core i9-13900H | Core Ultra 9 275HX |
| GPU | Iris Xe グラフィックス | RTX 4050 Laptop GPU | RTX 4070 Laptop GPU | RTX 5080 Laptop GPU |
| メモリ | 16GB | 16GB | 32GB | 32GB |
| ストレージ | 256GB | 500GB | 1TB | 2TB |
| ディスプレイ | 14型・フルHD | 14型・フルHD | 16型・WQXGA | 16型・UHD+ |
| 価格 | 157,300円 | 199,800円 | 369,800円 | 529,800円 |
| おすすめ用途 | 入門用としてコストを 抑えたい方にぴったり | コスパに優れる モデルを探している | 実務レベルの設計業務に最適 | プロの設計者向け |
このサイトでは、建築CAD用ノートパソコンのおすすめは?という記事も公開していますので、Archicad以外のソフトについても気になる方は要チェックです。
Archicad用ノートパソコンのおすすめは?

Archicadを快適に動かすには、設計内容や扱うモデルの規模に合ったPCスペックを選ぶのが重要です。
モデルが複雑になるほどCPUとGPUの処理性能が求められます。
この項目では、Archicadに最適なノートPC構成と、初心者から実務レベルまで快適に使えるおすすめモデルをわかりやすく紹介します。
【初心者向けArchicad入門用】小規模プロジェクト向けモデル
mouse B4-I5U01SR-A
CPU:Core i5-1335U
GPU:Iris Xe グラフィックス
メモリ:16GB
ストレージ:256GB SSD
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 2D作業や軽量3Dモデルなら十分対応可能 手頃な価格で、Archicadの入門機として導入しやすい コンパクトで省電力なため、オフィスや自宅でも扱いやすい | 大規模なBIMモデルやレンダリングには非対応 長期的な業務利用より、学習や簡易作業向け |
mouse B4-I5U01SR-Aは、手頃な価格でArchicadを学び始めたい初心者に最適な入門向けノートPCです。
Core i5と16GBメモリを搭載しており、2D作業や軽量な3Dモデルなら十分スムーズに動作します。
また、省電力設計で動作も静か、コンパクトなため自宅やオフィスでも扱いやすいのが魅力です。
一方で、大規模なBIMモデルや高品質レンダリングには非対応で、長期の業務利用には向きません。
学習用や小規模プロジェクト中心の設計者におすすめのコストパフォーマンス重視モデルです。
【高コスパで快適動作】中規模Archicadプロジェクトに最適なバランスモデル
DAIV R4-I7G50WT-B
CPU:Core i7-13620H
GPU:RTX 4050 Laptop
メモリ:16GB
ストレージ:1TB SSD
| メリット | デメリット |
|---|---|
| Archicadの3D表示やレンダリングもスムーズに動作 中規模プロジェクトでも安定して作業可能 1TB SSDで保存容量が十分あり、図面や素材データをまとめて管理できる | 大規模BIMや複数ソフトの同時起動ではやや余裕が少ない 高性能ゆえに発熱しやすい |
DAIV R4-I7G50WT-Bは、中規模プロジェクトでも快適にArchicadを扱えるミドルクラスの高性能ノートPCです。
RTX 4050搭載により、3D表示やレンダリングもスムーズで、設計全体の操作が軽快に行えます。
さらに、1TB SSDを備えており、複数の図面や素材データをまとめて管理できる点も便利です。
一方で、大規模BIMや複数アプリを同時に動かす際にはややメモリの余裕が少なく、発熱も増えやすい傾向があります。
中規模設計や建築パース制作を中心に、性能とコスパのバランスを求めるユーザーに最適なモデルです。
【ハイエンド構成で大規模BIMにも対応】プロの建築設計向け高性能モデル
DAIV Z6-I9G70SR-A
CPU: Core i9-13900H
GPU:RTX 4070 Laptop
メモリ:32GB
ストレージ:1TB SSD
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 大規模BIMモデルや複雑な3Dレンダリングも快適に処理可能 複数の建築データや外部連携ソフトを同時に開いても安定動作 デスクトップ級の処理性能で、オフィスでも現場でも活躍 | 初心者やライトユーザーにはオーバースペック 長時間稼働には冷却環境が必要 |
DAIV Z6-I9G70SR-Aは、大規模なBIMモデルや高度な3Dレンダリングを快適に処理できるハイエンドノートPCです。
Core i9とRTX 4070の強力な組み合わせにより、複数の建築データや外部連携ソフトを同時に開いても動作が安定しています。
ノートながらデスクトップ並みの処理性能を備えており、オフィスだけでなく現場での打ち合わせや修正作業にも活躍します。
一方で、初心者にはオーバースペック気味で、高性能ゆえに長時間の稼働では発熱対策が必要です。
本格的な設計業務や大型プロジェクトを手掛けるプロの建築設計者に最適な1台です。
【最高クラスの性能でBIM・レンダリングを圧倒的に快適】プロ設計者向け最上位モデル
DAIV N6-I9G80BK-C
CPU:Core Ultra 9 275HX
GPU:RTX 5080 Laptop
メモリ:32GB
ストレージ:2TB SSD
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 超大規模BIMモデルやフォトリアルレンダリングも余裕で処理 AI処理や並列演算にも強い ノートながら圧倒的なパフォーマンス | 一般ユーザーや学生にはオーバースペック 高性能ゆえに発熱・ファン音が大きく、静音環境には不向き |
DAIV N6-I9G80BK-Cは、Archicadを極限まで快適に動かしたいプロ設計者向けの最上位ノートPCです。
Core Ultra 9とRTX 5080の組み合わせにより、超大規模BIMモデルやフォトリアルレンダリングも余裕で処理できます。
さらに、AI処理や並列演算にも強く、次世代の設計ワークフローにも対応可能です。
ノートながらデスクトップを凌ぐパフォーマンスを発揮し、現場でも高負荷作業をスムーズにこなせます。
ただし、価格や性能は一般用途を大きく上回るため、発熱やファン音を許容できるプロフェッショナル専用機と言えるモデルです。
Archicadの推奨スペックは?

Archicadを快適に動かすには、高性能なCPUとGPUを備えた中〜上位クラスのPC構成が重要です。
Macでも動作しますが、拡張性やコストパフォーマンスを考えると、自由に構成を選べるWindows環境の方が有利です。
この項目では、Archicadに必要な推奨スペックの目安と、設計業務を快適に行うための最適な構成ポイントをわかりやすく解説します。
必要スペック
| OS | Windows 11 |
|---|---|
| CPU | Intel/AMD x64マルチコアプロセッサ |
| GPU | DirectX 11 互換のグラフィックカード |
| メモリ | 8 GBメモリ以上 |
| ストレージ | 5GB以上の空き容量 |
| ディスプレイ | 1440×900以上の解像度を持つディスプレイ |
最小構成は上記のようになっています。
この構成で使うと起動や基本的な図面編集、軽量な3Dモデルの確認であれば動作します。
シンプルな住宅設計や2D作業中心なら問題なく扱えますが、3D表示やレンダリングを多用すると処理が遅くなりやすいです。
GPU性能も最低限のレベルなため、ビジュアル表示を多用するBIMワークにはやや非力です。
あくまで学習や簡易確認用の環境です。
小規模プロジェクト用(住宅など)
| OS | Windows 11 |
|---|---|
| CPU | Intel Core i5 AMD Ryzen 5以上 |
| GPU | 4 GB VRAM DirectX 11 互換のグラフィックカード以上 |
| メモリ | 16 GBメモリ以上 |
| ストレージ | 215GBのSATA SSD以上 |
| ディスプレイ | FHD以上の解像度を持つディスプレイ |
この構成であれば、小規模〜中規模程度の建築プロジェクトを快適に扱える水準です。
Core i5またはRyzen 5クラスのCPUと4GB VRAMのGPUがあれば、3Dモデルの回転や断面表示もスムーズに動作します。
メモリ16GBを搭載しているため、複数の図面や建築要素を同時に編集しても安定性を保てます。
データ読み込みや保存も速く、日常的な設計業務には十分対応可能です。
住宅設計や軽量なBIMモデル中心の設計者に最適な構成で、コストを抑えつつ快適な作業環境を実現します。
中規模プロジェクト用(集合住宅・ビルなど)
| OS | Windows 11 |
|---|---|
| CPU | Intel Core i7 AMD Ryzen 7以上 |
| GPU | 6 GB VRAM DirectX 11 互換のグラフィックカード |
| メモリ | 32 GBメモリ以上 |
| ストレージ | 500GB NVMe SSD以上 |
| ディスプレイ | 2K (2560×1600)以上の解像度を持つディスプレイ |
この構成は、中規模〜大規模の建築プロジェクトを安定して処理できる実務向けスペックです。
Core i7またはRyzen 7クラスのCPUは、複雑なBIMモデルや多数の要素を含む設計でも快適に動作します。
GPUに6GB VRAMを備えたグラフィックカードを搭載することで、3D表示やレンダリングの処理速度が大幅に向上します。
メモリ32GB構成なら、複数の図面や外部参照データを扱っても動作が重くなりにくく、安定性も高いです。
業務レベルでArchicadを使う設計者や、複数階建て・商業施設などの中規模案件を扱う方に最適な構成です。
大規模プロジェクト用(高層建物・病院など)
| OS | Windows 11 |
|---|---|
| CPU | Intel Core i9 AMD Ryzen 9以上 |
| GPU | 8 GB VRAM DirectX 11 互換のグラフィックカード以上 |
| メモリ | 64 GBメモリ以上 |
| ストレージ | 1GB NVMe SSD以上 |
| ディスプレイ | 5K (5120×2880)以上の解像度 |
この構成は、大規模なBIMモデルや複雑な建築プロジェクトを想定したハイエンド仕様です。
Core i9またはRyzen 9クラスの高性能CPUにより、膨大な建築データや同時編集作業でも高い処理速度を維持します。
8GB VRAM搭載のGPUは、重い3Dレンダリングや高解像度のビジュアル出力でも滑らかに動作します。
メモリ64GB構成なら、数百MBを超えるプロジェクトデータも余裕を持って扱え、安定性も抜群です。
複合施設・高層建築などの大規模案件を手掛けるプロの設計者に最適な構成で、業務効率と信頼性を最大限に引き上げます。
Archicad用ノートパソコンを選ぶ際のポイントは?
Archicad用のパソコンを選ぶ際は、作りたいプロジェクト規模に合わせましょう。
性能の不足は動作の遅延や強制終了に繋がります。
あわせて、画面サイズや解像度も作業効率を左右するため、快適さを重視した選び方を押さえておきましょう。
WindowsとMacを比較して用途に合う方を選ぼう
- 幅広いメーカー・構成から選べ、コスパが高く拡張性も優秀
- 3D表示やレンダリング性能が高い
- 安定性にばらつきが出る
- セキュリティ設定や更新管理に手間がかかる
- 静音・省電力で安定動作し、モバイル環境でも快適
- 操作の快適さや安定性に優れる
- 一部建築用アドオンや外部プラグインが非対応
- Windows機より価格が高く、コストパフォーマンスはやや劣る
Archicad用ノートパソコンを選ぶ際は、まずWindowsかMacのどちらを使うかを決めることが大切です。
Windowsは、幅広いメーカーや構成から選べるためコストパフォーマンスと拡張性に優れ、3D表示やレンダリング性能も高いのが特徴です。
ただし、機種によって安定性にばらつきが出たり、セキュリティ設定やアップデート管理に手間がかかります。
一方のMacは、Appleシリコン搭載モデルが静音・省電力で安定動作し、持ち運びながらの設計作業にも快適です。
ただし、一部の建築用アドオンやプラグインが非対応な場合があり、価格面ではWindows機に比べやや割高になる点に注意が必要です。
コスパや拡張性、BIM業務全般での安定性を重視するならWindows、静音性や省電力性、持ち運びやすさを重視するならMacが適しています。
解像度はWQHD以上、サイズは14インチ以上が最適

Archicadは3Dモデルや多数のウィンドウを同時に扱うため、表示領域の広さが作業効率に直結します。
そのため、ディスプレイの解像度はWQHD(2560×1440)以上、サイズは14インチ以上あると快適です。
WQHDクラスなら細部までくっきり表示でき、図面やパースの確認もスムーズに行えます。
また、14インチ以上の画面サイズがあれば、ツールバーやナビゲーションを開いた状態でも視認性を確保可能です。
外部モニターと併用すれば、設計画面と資料確認を分けてさらに効率的な作業環境を実現できます。
専用GPU(RTX 4050以上)を搭載したモデルを選ぶ
Archicadの3Dモデリングやレンダリングでは、GPUが処理速度に大きく影響します。
内蔵グラフィックスでも動作はしますが、描画が重くなりやすく、大規模モデルでは操作がカクつきます。
そのため、専用GPUを搭載したモデル、特にRTX 4050以上のクラスを選ぶと快適です。
このクラスなら3D表示やリアルタイムレンダリングもスムーズで、可視化やプレゼンにも強い構成になります。
長期的にBIM業務を行うなら、GPU性能は確実に投資価値のあるポイントです。
Archicad用ノートパソコンの購入におすすめのBTOパソコンショップ
BTOパソコンショップとは、受注生産方式で自由にカスタマイズしたパソコンを販売しているショップです。
ここでは、主要なBTOショップである「ドスパラ」「マウスコンピュータ」「パソコン工房」それぞれの特徴について、解説していきます。
ドスパラ

Archicadを快適に動かしたい方には、株式会社サードウェーブが展開するBTOブランド「ドスパラ」のクリエイター向けPCが最適な選択肢です。
高性能GPUを搭載したモデルが多く、Archicadの3Dモデリングやレンダリング処理はもちろん、TwinmotionやEnscapeなどの連携ツールもスムーズに動作します。
また、CPU・メモリ・ストレージ構成を自由に選べるため、設計規模やワークフローに合わせた最適なカスタマイズが可能。
さらに、即日出荷対応モデルもあり、購入後すぐに実務環境を整えたい建築関係者にもぴったりです。
高い処理性能とコストバランスを両立したドスパラは、Archicadで本格的に設計を始めたい方に強くおすすめできるブランドです。
マウスコンピューター

マウスコンピューターは、国内生産と厳格な品質管理で高い評価を得ている国産BTOパソコンブランドです。
Archicadのような建築設計・BIMソフトでも、優れた冷却性能と安定した電源設計により、長時間のモデリング作業やレンダリングを安定して処理できます。
さらに、24時間365日のサポート体制が整っており、トラブル時にも迅速な対応が受けられる点も大きな安心材料です。
多くの設計事務所や教育機関でも採用実績があり、信頼性とサポートを重視した業務用環境を構築したい方に最適。
安定した動作と国内サポートを重視するなら、マウスコンピューターのArchicad対応モデルがおすすめです。
パソコン工房

パソコン工房は、株式会社ユニットコムが展開する全国規模のBTOパソコンブランドで、サポート体制の充実に定評があります。
ArchicadのようなBIM・建築設計ソフトに適した高性能GPU搭載モデルが豊富で、用途や予算に応じて柔軟にカスタマイズできるのが魅力です。
全国の店舗では専門スタッフに相談しながら構成を決められるため、初めてのBIM用PC選びでも安心して購入できます。
さらに、オンラインと店頭の両方でサポートを受けられるため、購入後の運用やアップグレードもスムーズです。
安定性とアフターケアを重視する建築・設計関係者には、パソコン工房のArchicad向けモデルが特におすすめです。
Archicad用ノートパソコンに関するよくある質問
ここからは、Archicad用ノートパソコンに関するよくある質問と回答をまとめて紹介していきます。
- アーキキャド用ノートパソコンのおすすめは?
-
Core i7以上・メモリ16GB以上・RTX 4050クラスのGPUを搭載した中〜高性能ノートPCが快適です。
趣味から勉強であればDAIV R4-I7G50WT-Bがおすすめです。
- Archicadにグラフィックボードは必要?
-
無くても軽いモデルであれば動作します。
しかし、実用的に使うなら3Dモデルやレンダリング処理が多いため、専用GPU(RTX 4050以上)搭載モデルを推奨します。
- Archicadの推奨スペックは?
-
CPUはCore i7/Ryzen 7以上、メモリ32GB、ストレージはSSD 1TB以上が目安です。
中〜大規模プロジェクトでも安定して動作します。
Archicad用ノートパソコンのおすすめは?まとめ
| モデル | ![]() mouse B4-I5U01SR-A | ![]() DAIV R4-I7G50WT-B | ![]() DAIV Z6-I9G70SR-A | ![]() DAIV N6-I9G80BK-C |
|---|---|---|---|---|
| CPU | Core i5-1335U | Core i7-13620H | Core i9-13900H | Core Ultra 9 275HX |
| GPU | Iris Xe グラフィックス | RTX 4050 Laptop GPU | RTX 4070 Laptop GPU | RTX 5080 Laptop GPU |
| メモリ | 16GB | 16GB | 32GB | 32GB |
| ストレージ | 256GB | 500GB | 1TB | 2TB |
| ディスプレイ | 14型・フルHD | 14型・フルHD | 16型・WQXGA | 16型・UHD+ |
| 価格 | 157,300円 | 199,800円 | 369,800円 | 529,800円 |
| おすすめ用途 | 入門用としてコストを 抑えたい方にぴったり | コスパに優れる モデルを探している | 実務レベルの設計業務に最適 | プロの設計者向け |
Archicadを快適に動かすには、CPU・GPU・メモリのバランスが取れた中〜高性能ノートPCを選ぶのが重要です。
CPUはCore i7以上、メモリは32GB前後を目安にすると、大規模BIMモデルでも安定して作業できます。
長時間の設計作業や実務利用を見据えるなら、性能と冷却性、サポート体制を重視して選びましょう。
このサイトでは、建築CAD用ノートパソコンのおすすめは?という記事も公開していますので、Archicad以外のソフトについても気になる方は要チェックです。



