Ableton Live用ノートパソコンは、用途ごとに妥協なくCPUとメモリを選択することが最も重要です。
グラボは必須ではありませんが、動画編集でPVの制作も視野に入れる場合は必ずグラボ搭載モデルを選びましょう。
この記事ではAbleton Live用ノートパソコンのおすすめや、推奨スペックについても紹介していきます。
| モデル | ![]() mouse A5-A5A01SR-A | ![]() mouse A5-I7U01BK-A | ![]() DAIV R4-I7G50WT-B | ![]() DAIV Z6-I7G60SR-A |
|---|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 5 7430U | Core i7-12650H | Core i7-13620H | Core i7-13700H |
| GPU | Radeon グラフィックス | UHD グラフィックス | RTX 4050 Laptop GPU | RTX 4060 Laptop GPU |
| メモリ | 16GB | 16GB | 16GB | 32GB |
| ストレージ | 500GB | 1TB | 500GB | 1TB |
| ディスプレイ | 15.6型・フルHD | 15.6型・フルHD | 14型・フルHD | 16型・WQXGA |
| 価格 | 89,800円 | 109,800円 | 199,800円 | 279,800円 |
| おすすめ用途 | できるだけ安価に 音楽制作がしたい | 価格は抑えつつ高品質な 音源が作りたい | 音楽制作と並行して PVの制作も行いたい | プロ品質の音源制作や 動画制作・ライブに活かしたい |
Ableton Live用ノートパソコンのおすすめは?

以下より、Ableton Live用ノートパソコンのおすすめを紹介していきます。
入門者向けモデルからプロとしても使えるハイエンドモデルまで幅広く紹介するので、是非参考にしてみて下さい。
【初心者向け入門用】安価に音楽制作を始められるモデル
mouse A5-A5A01SR-A
CPU:Ryzen 5 7430U
GPU:内蔵GPU
メモリ:16GB
ストレージ:500GB SSD
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 価格が安い 幅広いEDM制作が可能なスペック 軽いソフトなら有料音源も快適に使える | 大量のトラックを使用すると重くなってしまう |
できるだけ安価に音楽制作を始めたい方におすすめのモデルです。
10万円以下という破格の価格設定ながらも、EDMやバンド系など幅広い楽曲制作が可能です。
Ableton Liveを選ぶということはEDMやヒップホップの制作が目的かと思われますが、それらのジャンルは比較的負荷の少ない制作なので、このモデルでもスムーズな制作が可能です。
ただし、iZotope製品やAvenger2などの重いプラグインを使うと一気に動作が重くなってしまうため注意しましょう。
【高コスパ】高性能CPU搭載で高音質な制作が可能
mouse A5-I7U01BK-A
CPU:Core i7-12650H
GPU:UHD グラフィックス
メモリ:16GB
ストレージ:1TB SSD
| メリット | デメリット |
|---|---|
| トラック数や音源数が増えてもサクサク動作 重い有料音源も快適に扱える メモリを増設すればほとんどのジャンルに対応可能 | 動画の制作には向かない |
価格を抑えつつ高品質な音源制作を行いたい方におすすめのモデルです。
高性能なCPUを搭載しており、100を超えるトラックや多くの音源を使用しても快適な動作が望めます。
Avenger2などの重い音源もサクサク動作できる性能なので、本格的な音源制作をするならおすすめのモデルです。
メモリを32GBに増設することで、オーケストラも含めたほとんどのジャンルを制作できる環境が得られます。
【動画制作】音楽と一緒にPV制作も可能なモデル
DAIV R4-I7G50WT-B
CPU:Core i7-13620H
GPU:RTX 4050 Laptop GPU
メモリ:16GB
ストレージ:500GB SSD
| メリット | デメリット |
|---|---|
| グラボ搭載で動画編集も可能 有料音源だけでの制作も可能なCPU性能 音楽・動画以外の様々な制作に対応できる | メモリを32GBに増設しなければ性能を活かせない |
音源制作に加え、動画の制作や編集もしたい方におすすめのモデルです。
動画制作に最低限必要なグラボを搭載しているため、YouTubeやTikTok用の動画やサムネイルの制作が行えます。
また、CPUの性能が非常に高く、有料音源だけを用いたハイクオリティな楽曲制作にも耐えられる性能のモデルです。
ただし、音楽や動画制作を本格的に行いたいのであれば、メモリは必ず32GBに増設してから購入しましょう。
【ハイスペック】音楽制作以外にも幅広い用途で活躍できるモデル
DAIV Z6-I7G60SR-A
CPU:Core i7-13700H
GPU:RTX 4060 Laptop GPU
メモリ:32GB
ストレージ:1TB SSD
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 人気楽曲のようなPVの制作ができる性能 音楽制作以外にも幅広く活躍できる ライブパフォーマンスでも信頼できる性能 | 本格的なオーケストラ制作にはメモリが64GB欲しい |
音楽だけでなく、ハイクオリティな映像制作やライブパフォーマンスでも使用したい方におすすめのモデルです。
CPU・搭載メモリ共に余裕のあるスペックで、プラグインや音源を多用してこだわりを詰め込んだ制作が可能です。
また、Ableton Liveの動作にはかなり余裕があるスペックなので、ライブパフォーマンスでの安定性も信頼できます。
加えて、RTX4060のグラボが搭載されているため、人気楽曲のような動きの多いこだわりのPV制作まで行えます。
Ableton Liveの推奨スペックは?

以下より、Ableton Liveを使う上で必要となるスペックについて解説していきます。
基本的に、公式ページに記載されるスペックでは満足な制作ができないため、当サイトの推奨するスペックについても紹介します。
公式の最低スペック
| OS | Windows 10 (バージョン22H2)またはWindows 11 (バージョン22H2以降) |
| CPU | 第 5 世代 Intel Core i5 プロセッサーまたは AMD Ryzen プロセッサー以上 |
| GPU | 記載なし |
| メモリ | 8GBメモリ以上 |
| ストレージ | 約 5.7 GB のディスク容量が必要 |
| ディスプレイ | 1366×768以上 |
上記はAbleton Live 12公式より公表されている最低スペックです。
基本的には上記スペックを満たしていれば、Ableton Live 12を動作させること自体は可能です。
ただし、制作を始めると非常に重くなり、まともに動作しなくなってしまうため、次に紹介する推奨スペックを参考にしましょう。
当サイトが考える推奨スペック
| OS | Windows10/11 |
| CPU | Ryzen 5 7430U以上 |
| GPU | オンボード以上 |
| メモリ | 16GBメモリ以上 |
| ストレージ | 500GB 以上 |
| ディスプレイ | 15インチ以上 |
Ableton Liveを用いた制作を行うなら、少なくとも上記以上のスペックにすることを推奨します。
特に重要なのはCPU性能と搭載メモリ容量で、メモリは必ず16GB以上を搭載した環境にしましょう。
グラボはAbleton Liveの動作には不要ですが、プラグインによってはGUIが重いものもあるので、余裕があるなら搭載しておきましょう。
Ableton Live用ノートパソコンを選ぶ際のポイントは?
以下より、Ableton Live用ノートパソコンを選ぶ際のポイントについて解説していきます。
用途によっても選び方は変わるので、まずはご自身の制作スタイルを決めることが重要です。
デスクトップと比較して用途に合う方を選ぼう
- 持ち運び可能で、ステージや相談にも持ち込める
- バッテリー駆動が可能で、電源に依存しない
- 拡張性が低く、パーツの交換や増設が難しい
- 作業領域が狭く、視認性が悪く感じやすい
- 拡張性が高く、パーツの交換・追加が容易
- オーディオIFなどの外部ハードを常時接続できる
- 持ち運びができず、設置スペースが必要
- 主に自宅や会社での作業にしか活用できない
ノートパソコン・デスクトップはどちらも一長一短あるので、自分に合ったモデルを選ぶことが大切です。
ノートパソコンは持ち運び可能で、ステージや相談にも持ち込める点が非常に大きなメリットになっています。
一方、デスクトップはオーディオIFなどの外部ハードを常時接続できる点がメリットで、作業環境を固定して面倒な配線作業は一度行えば変更の必要がありません。
どちらのモデルでもすべての用途で問題なくAbleton Liveを使用できるので、好みで決めて問題ありません。
CPU性能には特にこだわりたい
Ableton Live 12 Meld、スタックを重ねると CPU が高負荷で音が途切れるなぁ。intel i5 3.7GHz では辛いのかな。 pic.twitter.com/CoCIoIcEe3
— 波形研究所 気になるニュース 🎹 (@waveformlab) January 31, 2024
CPUの性能が足りないと制作の途中で重くなってしまい、それ以上制作を続けることができなくなってしまうことがあります。
軽いソフトだけを使えば制作を進めることができるようにもなりますが、プロジェクトの軽量化に時間を使うことほど時間がもったいないことはありません。
快適に作業をするなら、Ryzen 5 7430UやIntel Core i5-1334U程度のCPUを搭載した環境を用意しましょう。
CPU性能は予算が許す限り高い性能のパーツを用意し、妥協しないことが大切です。
制作スタイルによってはメモリ容量が多く必要になる
Spitfire Studio Strings Pro全奏法+全マイクだけでサンプルパージしてもメモリ30GBくらい使う。
— 個人的打ち込み音楽(k-strike) (@Kojin_Strike) October 16, 2025
ホントに?なんかおかしくない?
これだと64GBじゃ全然足りないんだが。
大容量メモリだと音源以外のプロセスも贅沢にメモリ使っちゃうっぽい。 pic.twitter.com/eOepT39BGF
制作スタイルによっては、16GBでは足りないほどの大容量のメモリが必要になるケースもあります。
バンドや一部EDM(Big Room Houseなど)の制作では、比較的動作の軽いプラグインを使用するかトラック数が少なく済むことが多いので、16GBでも問題ないことが多いです。
また、ボカロ楽曲やArt Coreのようなトラック数が多い楽曲など、ほとんどの制作では32GBもあれば問題にはなりませんが、オーケストラや映画音楽などの制作ではメモリ64GBでも足りなくなってしまうことがあります。
ゲーム音楽のような様々な音楽の制作を考えている場合は、できるだけ多くのメモリを搭載した環境にしておきましょう。
Ableton LiveにはMacとWindowsどちらがおすすめ?
- 低~ミドルスペックのコスパが異常に高い
- 特にコスパに優れたDAWソフト「Logic Pro」が使える
- 拡張性が低く、パーツの交換やアップグレードが困難
- ハイエンドモデルは100万円を超えてしまう
- 拡張性が高く、カスタマイズやアップグレードがしやすい
- 高価格帯までコスパが高く、欲しい性能を選びやすい
- 低価格帯のコスパはMac bookに劣る
- ドライバやソフトの不具合に遭遇しやすい
結論から言えば、MacとWindowsどちらでも問題なく音楽制作は可能です。
ただし、どちらにもメリットとデメリットが存在するため、用途に合ったOSを選択しましょう。
ドライバやファイルの互換性、ソフトの動作対応などは圧倒的にWindowsの方が優位なので、サードパーティ製プラグインを多く使う予定ならWindowsがおすすめです。
低~中価格帯のコスパを追求するならMacがおすすめ!

低~中価格帯のモデルから選びたい方には、Macbook Airが特におすすめです。
同価格帯のWindowsモデルに比べて非常に性能が高く、動画編集も可能なため圧倒的なコスパの高さが特徴です。
ただし、最近は減ってきましたが使用できないプラグインや相性の悪いドライバの製品も多いため、長く制作をつづけるなら不利に働くこともあります。
ソフトやドライバの相性を考えるならWindowsがおすすめ!
サードパーティ製プラグインを多く使う予定ならWindowsがおすすめです。
ドライバやファイルの互換性、ソフトの動作対応などは圧倒的にWindowsの方が優位なので、企業と連携して制作を行う際もWindowsの方が便利です。
低価格帯のコスパはMacに劣りますが、ハイスペックなモデルはMacと比べてコスパが高いので、長く続けたい方はWindowsに慣れておきましょう。
Ableton Live用ノートパソコンの購入におすすめのBTOパソコンショップ
BTOパソコンショップとは、受注生産方式でコスパの良いパソコンを販売しているショップのことです。
PCの構成を専門的な知識なしで、自由に変更できるため、簡単に理想のスペックを実現できます。
ドスパラ

ドスパラは、株式会社サードウェーブが展開している歴史あるBTOパソコンブランドです。
即日出荷に対応した製品も多く、スピーディーな納品を重視する方にとって非常に便利なサービスを提供しています。
コストパフォーマンスに優れたモデルが揃っており、どんな用途でも安く・早く購入できるのが魅力的です。
また、音楽制作に関する有名な情報サイト「Sleepfreaks」とのコラボPCを販売するなど、音楽制作用PCにも力を入れています。
マウスコンピューター

マウスコンピューターは、株式会社マウスコンピューターが展開する国内生産にこだわる信頼性の高いBTOブランドです。
全モデルで品質の安定感があり、24時間365日対応のサポート体制が用意されているため、万が一のトラブル時にも安心して相談できます。
PCの使用に不慣れな方でも、いつでもサポートして貰えるので安心して使用できるブランドです。
ライブや仕事での音楽制作など、トラブルシューティングの緊急性が高い現場での活用に向いたサポート力が魅力的です。
パソコン工房

パソコン工房は、株式会社ユニットコムが展開する全国に実店舗を構えるBTOパソコンブランドです。
高いカスタマイズ性と手頃な価格帯が特徴で、用途や予算に応じて自分だけの1台を組みやすいのが魅力です。
また、実店舗でスタッフと直接相談できるため、ネット注文に不安がある方でも安心して購入できます。
パソコン工房には「音楽制作用PC」のカテゴリでまとめられているほど音楽制作用モデルが充実しているので、Ableton Liveの運用にぴったりのモデルを選択しやすいです。
Ableton Live用ノートパソコンに関するよくある質問
ここからは、Ableton Live用ノートパソコンに関するよくある質問と回答をまとめて紹介していきます。
- Ableton Live用ノートパソコンにMacはおすすめできる?
-
ソフトとの相性やカスタマイズ性から、Windowsがおすすめです。
Macの場合は、動作不可のソフトやプラグインも複数存在します。
- Ableton Liveでノートパソコンを使うメリットは?
-
持ち運びの容易さが一番のメリットです。
外出時の制作やライブパフォーマンスでの使用など、持ち運びの利点は様々な点で活きます。
- Ableton LiveでPCスペックはどれくらい必要?
-
快適な音楽制作を行うなら、CPUはRyzen 5 7430U以上、メモリは16GB以上を搭載したPCが必要です。
- Ableton Liveを動かすにはグラボが必要?
-
グラボはAbleton Liveの動作に必要ありません。
Ableton Live用ノートパソコンのおすすめは?まとめ
| モデル | ![]() mouse A5-A5A01SR-A | ![]() mouse A5-I7U01BK-A | ![]() DAIV R4-I7G50WT-B | ![]() DAIV Z6-I7G60SR-A |
|---|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 5 7430U | Core i7-12650H | Core i7-13620H | Core i7-13700H |
| GPU | Radeon グラフィックス | UHD グラフィックス | RTX 4050 Laptop GPU | RTX 4060 Laptop GPU |
| メモリ | 16GB | 16GB | 16GB | 32GB |
| ストレージ | 500GB | 1TB | 500GB | 1TB |
| ディスプレイ | 15.6型・フルHD | 15.6型・フルHD | 14型・フルHD | 16型・WQXGA |
| 価格 | 89,800円 | 109,800円 | 199,800円 | 279,800円 |
| おすすめ用途 | できるだけ安価に 音楽制作がしたい | 価格は抑えつつ高品質な 音源が作りたい | 音楽制作と並行して PVの制作も行いたい | プロ品質の音源制作や 動画制作・ライブに活かしたい |
Ableton Live用ノートパソコンは、CPU性能と搭載メモリ容量を重視して選ぶ必要があります。
特に、CPUを妥協してしまうと、ソフトの動作やプラグインの負荷でまともな制作ができなくなってしまいます。
メモリは最低16GBを用意し、求めるクオリティに応じて32GBや64GBの搭載も検討しましょう。


