デスクトップパソコンを置くスペースの都合で、「横置きにしても大丈夫?」「故障の原因にならない?」と気になっている方もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、デスクトップパソコンを横置きにしても基本的に問題はありませんが、置く向きや通気など注意すべき点があります。
本記事ではパソコンを横置きするのはよくないのかについてや、正しい置き方、横置きしたパソコンの上にモニターを置くリスクまで紹介していきます。
ノートパソコンを立てて置きたい方は、当サイトのノートパソコンの縦置きはよくない?という記事もぜひご確認ください。
パソコンの横置きはよくない?大丈夫?

デスクトップパソコンは、正しい向きで設置すれば横置きにしても基本的に問題ありません。
ただし、横置きする際は次の4点に注意が必要です。
- マザーボードが下になる向きで置く
- 吸気口・排気口を塞がない
- 床から少し浮かせて設置する
- 上にモニターなど物を置かない
以前はHDD(ハードディスク)が主流で、動作中にパソコンを動かすと衝撃で故障するおそれがありました。
現在主流のSSDにはモーターやヘッドなどの動く部品がないため、向きによる影響はほとんどありません。
なお、マウスコンピューターの公式FAQでも、マザーボードを下にする・床から約1cm離すなど、横置きにする際の注意点を案内しています。
一方で、多くのタワー型PCは縦置きを前提にエアフロー(ケース内の空気の流れ)が設計されているため、横置きが「よくない」と言われることもあります。
置き場所に困るなら小型ゲーミングPC・ノートPCも選択肢

縦に置くスペースがなくて横置きを考えている方は、最初からコンパクトなモデルやゲーミングノートを選ぶのもおすすめです。
例えば、ドスパラのTHIRDWAVEスリムパソコンやマウスコンピューターのmouse CAシリーズは、公式に縦置き・横置きの両方に対応しています。
また、ゲーム目的なら、机の上で使えて置き場所に困らないゲーミングノートも有効な選択肢です。
設置スペースに合うモデルを選べば、タワー型PCを無理に横置きする必要はありません。
コンパクトなPCがあるおすすめメーカー
パソコンを横置きするメリット・デメリット
- 高さを抑えて棚やラックに収まる
- 倒れる心配が少ない
- 机の下の低いスペースに置ける
- ホコリや熱がこもりやすい
- 縦置き前提のエアフローが崩れる
- グラボなどのパーツに負荷がかかる場合がある
- 電源ボタンやポートが使いにくくなる
パソコンを横置きする最大のメリットは、本体の高さを抑えられることです。
テレビ台やラック、机の下など、縦置きでは高さが足りない場所にも設置できます。
6年ぶりにPCを新調した💻 ドスパラでBTOパソコンを注文。仕様は3枚目画像の通り。ゲームも動画編集もしないので平凡💦 スリムタワーを横置きにしたので光学ドライブも使いやすい。モニタ台は玄関用踏台がシンデレラフィット!これだけ隙間があれば熱対策もなんとか。耐荷重は超オーバースペックですw https://t.co/HW5xLIlm0Q
— 大介 (@Daishinsei1) December 20, 2025
一方で、縦置き前提のケースでは熱がこもったりホコリが溜まったりしやすく、パーツへの重さのかかり方も変わる点がデメリットです。
具体的なリスクは、以下で詳しく解説します。
パソコンを横置きすると故障する?
パソコンを横置きにしたからといって、すぐに故障するわけではありません。
ただし、置き方を間違えると、熱やパーツへの負荷が原因で故障につながる場合があります。
ここでは、横置きで起こり得る4つのリスクを紹介します。
熱がこもりやすくなる
吸気口や排気口がある面を下にしたり床に直置きしたりすると、ケース内の熱が外に逃げにくくなります。
熱がこもった状態が続くと、パーツの寿命が縮んだり、動作が重くなったりする原因になるので注意しましょう。
動作が重くなるのは、CPUやグラフィックボードでサーマルスロットリングが起きるためです。
ホコリが溜まりやすくなる

横置きにするとマザーボードが水平になるため、パーツの上にホコリが積もりやすくなります。
特に床に直置きした場合は、床付近のホコリを冷却ファンが吸い込みやすくなり危険です。
ホコリがファンや通気口に溜まると冷却性能が落ち、熱がこもる原因になります。
横置きにする場合は床から浮かせて設置し、定期的に内部を掃除しましょう。
グラボやパーツに負荷がかかる
マザーボードが上になる向きで置くと、グラフィックボードやCPUクーラーがマザーボードからぶら下がる形になります。
その重さを支えるのはスロットや取り付け部分のため、大型のグラフィックボードや重いCPUクーラーほど負担が大きくなるのが難点です。
マウスコンピューターの公式FAQでも、横置きにする際は「ケース内部のマザーボードが必ず下側になるようにする」と記載があります。
グラボを搭載したゲーミングPCを横置きにする方は、向きを間違えないよう注意しましょう。
簡易水冷はポンプに空気が入りやすくなる
簡易水冷とは、冷却液をポンプで循環させてCPUを冷やす、組み立て済みの水冷クーラーのことです。
CORSAIRの公式解説では、ラジエーターをポンプより高い位置に取り付けることが推奨されています。
横置きで位置関係が変わり、ポンプが最も高い位置になると、冷却液内の空気がポンプに入り、異音やポンプの劣化につながる可能性があるためです。
必ず不具合が出るわけではありませんが、簡易水冷を搭載したモデルを横置きにする際は、メーカー推奨の設置方法を確認しておきましょう。
パソコンを横置きする場合の正しい置き方

パソコンを横置きする際は、上記4つのポイントを押さえると故障のリスクを大きく減らせます。
それぞれの置き方を詳しく解説していきます。
マザーボードが下になる向きで置く
パソコンを横置きにする際は、マザーボードが必ず下になる向きで置きましょう。
多くのタワー型PCは左側面がガラスなどのパネルで、マザーボードは反対の右側面に取り付けられています。
この場合、正面から見て右側面を下にして寝かせるとマザーボードが下になり、グラボなどの重さが自然にかかる向きになります。
ただし、左右が逆のケースもあるため、ガラス越しやサイドパネルを外して、マザーボードの位置を確認してから向きを決めましょう。
吸気口・排気口を塞がない
側面に通気口があるケースは、通気口のある面を下にしないように置きましょう。
床や机に密着すると、冷却ファンが十分に空気を取り込めなくなるためです。
天面・底面・前面・背面の吸排気口も、壁や家具で塞がれていないか確認してください。
ゴム足などで床から1cm以上浮かせる
パソコンを横置きにする際は、ゴム足やインシュレーターで床から1cm以上浮かせて設置しましょう。
マウスコンピューターの公式FAQでも、床に直接置くと熱が溜まりやすいため、土台などで約1cm離すよう案内しています。
防振ゴムなどを使えば、振動対策にもなります。
床から浮かせるのに便利なアイテムを探している方は、パソコンの横置きに役立つおすすめアイテムもチェックしてみてください。
電源ボタンやケーブルの位置を確認する
横置きにすると、電源ボタンや前面のUSBポートが使いにくくなる場合があります。
特に天面に電源ボタンがあるケースは、横置きにするとボタンが側面に来て、ラックや棚に入れると手が届きにくくなるので注意が必要です。
背面のケーブルが壁やラックに押し付けられないよう、配線の取り回しもあらかじめ確認しておきましょう。
横置きしたパソコンの上にモニターを置いても大丈夫?
縦置き用のPCケースを横置きにして、その上にモニターを置くのはおすすめしません。
理由は以下のとおりです。
- ケースの側面パネルが重さに耐えられない場合がある
- モニターのスタンドで通気口を塞いでしまう
- モニターの熱がPCに伝わりやすい
PCケースのサイドパネルは、モニターのような重い物を載せる前提で作られていません。
マウスコンピューターの公式FAQでも、横置きにしたパソコンのサイドパネルに物を置かないよう注意しています。
パソコンを重ねて置くのもNG
パソコン同士を重ねて置くと、上の本体の重さで下のケースに負荷がかかるうえ、通気口が塞がれて熱もこもりやすくなります。
また、外付けHDDやルーターなど、周辺機器を本体の上に置く場合も同様なのでやめるべきです。
複数台を設置する場合は、ラックや棚を使ってそれぞれの通気スペースを確保しましょう。
モニターの高さを上げたいならモニター台・モニターアームを使う
モニターの高さを上げたい場合は、モニター台やモニターアームを使うと安全です。
モニター台は机に置くだけで高さを上げられ、モニターアームなら高さや角度を自由に調整できます。
モニターアームはデスク上のスペースも空けられるため、置き場所に悩んでいる方はおすすめのモニターアームもチェックしてみてください。
パソコンの横置きに役立つおすすめアイテム
ここからは、パソコンを横置きする際に役立つアイテムを3点紹介していきます。
通気性や安全性を重視して選定しているので、横置きの環境づくりに参考にしてみてください。
【床から浮かせる】インシュレーター
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 厚さ17mmで床から浮かせられる 4個で耐荷重200kg 非反発ゴムで振動を抑えられる | オーディオ用でPC専用品ではない |
東京防音のISHIGAKIMAT THI-500は、厚さ17mmの非反発ゴムを使ったインシュレーターです。
パソコンの四隅に置くだけで、床との間に隙間を作って熱がこもるのを防ぎやすくなります。
なお、4個使用時の耐荷重は200kgあるため、重いタワー型PCを上に乗せても問題ありません。
床に直置きしているパソコンを手軽に浮かせたい方におすすめです。
【床置きのホコリ対策】キャスター付きスタンド
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 床から離して置ける キャスター付きで掃除しやすい ストッパー付きで動きにくい | プリンター用でサイズ確認が必要 |
DEWELのプリンター台は、耐荷重約30kgのキャスター付きスタンドです。
パソコンを床から離して置けるほか、キャスターで動かして周りを掃除しやすい点がメリットといえます。
ただし、プリンター用の製品のため、購入前にケースが天板に収まるか、通気口を塞がないかを確認しましょう。
床置きのホコリが気になる方や、掃除のたびにパソコンを動かすのが大変な方におすすめです。
【上にモニターを置かずに済む】モニターアーム
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 15〜27インチ・2〜7kgに対応 高さや角度を自由に調整できる デスク上のスペースが空く | VESA非対応のモニターには使えない |
Amazonベーシックのモニターアームは、ガススプリング式で画面の高さや角度を調整できるシングルアームです。
パソコンの上にモニターを載せずに、画面を目線の高さまで上げられる点がメリットといえます。
ただし、モニターの重さとVESA規格(75×75mm/100×100mm)、机の天板の厚さ(1.0〜10.2cm)に自身の机が対応しているかは確認必須です。
パソコンの上にモニターを置いている方は、置き換えを検討してみてください。
パソコンの横置きに関するよくある質問
ここからは、パソコンの横置きに関するよくある質問と回答をまとめて紹介していきます。
- デスクトップパソコンを横置きしても大丈夫?
-
デスクトップパソコンは、基本的には横置きしても問題ありません。
ただし、マザーボードを下にする・通気口を塞がない・床から浮かせるの3点を守りましょう。
- パソコンを重ねて置いてもいい?
-
パソコン同士を重ねて置くのはおすすめしません。
下のケースに重さがかかるだけでなく、通気口が塞がれて熱がこもりやすくなります。
- パソコンは横置きと縦置き、どっちがいい?
-
メーカーが想定している置き方で使うのが最も安全で、多くのタワー型PCは縦置きが前提です。
スペースの都合で横置きにする場合は、パソコンを横置きする場合の正しい置き方を参考にしてください。
- 横置きにすると保証の対象外になる?
-
メーカーが想定していない設置方法による故障は、保証の対象外と判断される可能性があります。
心配な方は、購入したメーカーの保証規定を確認するか、サポート窓口に問い合わせておきましょう。
パソコンの横置きはよくない?まとめ
デスクトップパソコンを横置きにすること自体は基本的に問題ありません。
ただし、マザーボードが上になる向きや通気口を塞ぐ置き方は、熱やパーツへの負荷で故障の原因になる可能性があります。
横置きにする際は、マザーボードを下にして床から浮かせ、上にモニターなどの物を置かないようにしましょう。
置き場所に困っている方は、縦置き・横置き両対応のコンパクトなモデルやゲーミングノートがある、ドスパラやマウスコンピューターをチェックしてみてください。
コンパクトなPCがあるおすすめメーカー
また、ノートパソコンを立てて置きたい方は、当サイトのノートパソコンの縦置きはよくない?という記事もぜひご確認ください。



